朝をはじめる、夜の10分間と片手ごはん。

夕ごはんをたべおえたあと。
お風呂にはいる前にキッチンにたつ。

時間は、10分くらい。
朝をはじめるための下準備だ。

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コトンコトンとふたつのお皿とタッパーをおく。それから、ハムとチーズとレタス。

レタスを水につけてから、パリっとパンのふくろをあける。ふんわりとただよういい香りをすいこんで、にんまり。


お皿には、6枚切りの食パンを一枚ずつ。
やわらかめのバターをさっとぬる。食パンがへこまないように。

タッパーには、ゆでたまごとマヨネーズとマスタードにピクルスをまぜたもの。たっぷりとのせて。パンをふたつおりにして、長方形になったら、サランラップでつつみこむ。

つぎは、レタスをキッチンペーパーではさんで水気をとる。食パンにならべたら、ハム、チーズ、ハムとかさねて。こちらもふたつおりにして、おんなじようにつつみこむ。

そのまま、ジップロックへ。
はんぶんにした食パンのサンドイッチは、マチ付きのジップロックにぴったりはいる。

手ぎわよくできるようになったのは、毎日つくっているからかな。
ふたつのサンドイッチは、わたしの1日をはじめるための朝ごはん。

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やっぱり、朝ごはんって一日の源。

お休みエンドロールのメッセージに、眉間にシワをよせる。そうなんだよ、わかってはいるんだけどなぁ。そんな気持ちがでてきてしまうくらい、朝にめっぽう弱いんだ。

ごはんをたべる1日のサイクルに憧れて、憧れて、憧れるだけだった。だからかな。メッセージの続きに引っかかった。

片手でもたべられる、そんな朝もいいよね。

片手で？

思わず、あたまにハテナマークがでる。
おにぎりとか、ゼリー飲料とか、サンドイッチとかかな。
たしかに、食べないよりはいい。お休みエンドロールのメッセージは、一度はためしたい。だから、何があったかなぁっと思いだす。

ふりかえってキッチンをみると、パンのふくろが目にはいった。フレンチトーストがたべたくてかった、6枚切りのもの。

冷凍しようと考えていたけど、サンドイッチができるかもしれない。具はどうしようかな。何かあったかなぅと立ちあがって、冷蔵庫をあける。

あっ、ゆでたまごがある。あとは、マヨネーズとコショウで、たまごサンドができるな。バターはないけど、まぁいっか。

なんだかムクムクとつくりたくなってきた。
朝はバタバタしちゃうかな。ホットミルクものみたいし。あっためている間みいっしょにつくろうかな。
そうして、つくったサンドイッチ。ちょっと形はいびつだったけど、そのまま冷蔵庫へ。

翌朝たべたら、すごくおいしくて。朝ごはんならぬ、朝のサンドイッチがだいすきになった。

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あれから、わたしのサンドイッチのレパートリーはどんどんふえた。

野菜がたりないときには、具がたくさんのポテトサラダかコーンスローをハムではさんだり。
甘いものがたべたいときには、クリームチーズとジャム。

夜のうちに準備するから、明日が楽しみで眠りにつけるのだもの。
夜更かしなんてしてたら、食べたくなっちゃうもんね。

明日が楽しみになるメッセージをくれる、お休みエンドロール。
胃袋までもつかまれてしまったな。