波風を立てる勇気

4月に入ると色々なことが一気に始まってきた。
新年度。春の季節。人事異動や入れ替わりの時期。
地域おこし協力隊として活動を始めてもうすぐで4か月が経つ。はじめは放っておかれてどうなるかと思ったが、それぞれが少しずつ始まりだして、ようやく本来求められている活動が始まった。各所からやってほしいことを実際に依頼されるようになり、驚くことや急に依頼されることも多々あるが、手探りで色々試しては立ち止まり、取り合えず形にして渡すことが出来ている。
また、自分がやりたいこと、やりたかったことに、手を付けることが出来た。図書館司書としての仕事をやりたかったわけで、そのために移住してきたのだからようやくといったところだ。

ところが、最近よくない波が来ている。
体調、スケジュール、予定の入り方、時間の使い方、様々な要因はあるものの、手詰まり感というか、焦りというか、色々なことがひっ迫してきた。
一日七時間の活動時間内で、毎日違う場所に行き要望を聞いて作業して、図書館に戻り依頼されたことを作業する。元々デザインに疎い上、作業に時間がかかるたちのため、圧倒的に作業に対して時間が足りない。
考えたいこと、やってみたいことがぼんやりとある中で、それを実現するための方法、作業、手続きを取り組む時間がない。
そのせいか、やならくてはいけないことがあるのに、手が進まない。というかもう「面倒くさい」。

本来、やりたかったのは読書の普及、つまり本を読むのが面白いと思ってもらえるように働きかけることで、そのためのイベントや特集展示で、さらにそのための書架整理や本の整備や環境の整備だったはずだ。
小学校で図書室の雑務や授業や読み聞かせをするつもりはなかったし、一日何時間も拘束されるとは思わなかった。
思っていない方向に舵が切られている気がする。
ぼんやりとだが、よくない波に飲み込まれているのだ。

ひとまずこれから。そう思ってやってみるしかない。
馴染むばかりでなく、荒らす勇気も必要な場面がくるはずだ。

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