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スポーツ選手の画像転載、どこまで許容するべき?〜Twitterで起きたディスカッション〜
こんにちは、Aikaです!
前回、「無断転載によるスポーツ選手たちの損失」について書かせていただきました。
こちらもまたバズったのですが、以前とは違う感じでした。
「スポーツ選手にまつわる著作権・肖像権」「著作権や肖像権より大事なスポーツ選手を守る判断基準」では、主にスポーツファンの方へのお願いを込めたメッセージを発信していました。
そのため、記事そのものがまたたくまに拡散され、自身の行いを考えるようになったり、共感いただけたりといった内容が多かったです。
ですが、「無断転載によるスポーツ選手たちの損失〜写真編〜」では、主にスポーツ関係者に向けてのメッセージを書きました。
実際、元プロ陸上選手の為末大さん始め、スポーツビジネスに携わった方や、アスリート関係者の方のリアクションが多かったです。
(特に為末さんのおかげで多くの方に届いたと言っても過言ではありません!感謝!)
そして、ツイッター上でこの記事を発端として、スポーツとSNSに関する議論が交わされていました。
せっかくなので、それらの内容をまとめたいと思います。
ビジネスマンとして考えてくださった人々
権利ビジネスによる所があるクラブ側のイチ職員としても、改めて肖像権とそのハレーションは押さえ直したいですよね
— あかさと (@satoa1983) June 22, 2020
無断転載によるスポーツ選手たちの損失〜写真編〜|Aika @Aika88932749 #note https://t.co/GUEHjgE5F1
クラブ側として、まず考えてくださったことが嬉しいです。
特に今回は、あかさとさんのおかげでスポーツビジネス関係者に拡散していただけたので、本当に感謝しています。
自分自身、この課題解決につなげるために、スポーツビジネス関係者とのつながりをもっと増やしていかないとな、と思いました。
スポーツクラブ側の意見もぜひ聞いていきたいです。
SNSの縛りすぎによる影響を懸念してくださった人々
写真とSNSの両方に関わる仕事をしていた身からすると、肖像権ガチガチに縛るより、ある程度ファンの自由なSNS投稿を認めたほうがその競技の発展に貢献すると思っています。公式投稿とファンの投稿じゃ量が桁違いですし、なにより公式は既存のファンにしか届かないので。 https://t.co/CvULvTIqBt
— えとみほ(江藤美帆) (@etomiho) June 22, 2020
たとえば、選手の写真を使って無断でグッズを作って販売するとかはもちろんダメですが、写真そのものに価値がつくケースは現代では珍しいのではないかと。SNSへの私的な投稿は、むしろ選手の露出機会が増えるので、多くの競技にとってはプラスになると思うんですけどね🤔
— えとみほ(江藤美帆) (@etomiho) June 22, 2020
あ、ちなみにこれあかさとさんやブログ主の方に反論しているわけではないです。肖像権についてのスポーツ業界の既存のルールが時代にそぐわなくなっている気がしていて、そこに対しての意見を表明しました。紛らわしかったらごめんなさい。
— えとみほ(江藤美帆) (@etomiho) June 22, 2020
海外のライブだと、みんなスマホで動画を撮ってハッシュタグ付けてSNSで投稿するみたいですね。その動画を見て新しいファンの獲得を運営側も狙っているみたいです。
— 森永 浩壽/Koju Morinaga (@handkoju828) June 22, 2020
ただこの記事にあるように、露出が増えて誹謗中傷の的になるのだけは溜まったもんじゃないですね。 https://t.co/hiePAAqeVm
世の中がライブ映像、ダメぜったい!の時に、Monster ball Tourで「OK!ぜひ撮って!シェアして!またライブに来て!」をやったLady GAGA様が今やスーパースターなのを思い出してしまった。(ファンの外にもすごい速さで広がったというか) https://t.co/4DYb3I1UOG
— ようこ (@sunny4050) June 22, 2020
なるほどと思わされるものが多かったです。
マイナー競技が普及するためにはある程度自由に露出させること、一般の拡散力に委ねることも必要なのかなと考えています。
反面、誹謗中傷の的になるのは断固反対!という声も多かったので、この課題を上手く解消していける仕組みが必要ですね。
普及のため権利の規制緩和を求める声
R○○B○ll お願いします🙇♂️
— Masahito Suzuki (@suzuki_masahito) June 22, 2020
ただでさえ競技人口少なく、競技普及したいとは言うものの、アイスホッケーと関連付けた動画作れません。悩 https://t.co/ctXNG38CGw
これは普及したい側と権利者側の意識の差が現れていますね。
特にマイナー競技では、権利で縛りすぎると普及に繋がらないデメリットのほうが大きいところもあり、ある程度露出していくべきだと考えています。
転載による収益化が問題だとする意見
選手の画像や映像を勝手に使用する人を見ると嫌悪感を抱いていたが、少し感覚が変わった。
— Taichi Yamashita/ キングデュオ (@taichi_ymst) June 22, 2020
しかし、YouTubeの動画において選手の画像や映像を使い、広告収入を得ることは許されないケースが多いだろう。 https://t.co/v5vPZO38tK
ここですよね、分岐点は。収益化するかどうか。大半のSNS投稿にはそんな意図はないと思うので、明らかにアウトのものだけを取り締まれば良いのではないかと。 https://t.co/l1Jm80O3RM
— えとみほ(江藤美帆) (@etomiho) June 22, 2020
写真そのものに価値がつくかどうかは競技性の違いも考慮したほうが良さそうですね。
選手個人のビジュアルもクローズアップされるような審美性の高い競技の場合、写真にもまた別の価値があると考えられます。
反面、試合中の1コマなどはもう少し許容しても良いのでは、とも考えられます。
確かにこういった写真のSNSによる拡散を許容している競技は人気が高いですね。
SNSに投稿し、正式な形で引用、リツイートされることによって広まる分には、私も賛成です。
この辺の主張は「スポーツ選手に関わる著作権・肖像権」でも書いています。
転載者と公式に手を組んでいくべきという意見
この辺りをちょうど今日関係者と話した。スカパーがブンデスと組んでファンに一部素材をオープンにして企画化してしまった話はすごく参考になる。Youtubeで無断使用してる動画も見るけどコンテンツとして面白いものはかなり多い。排除せずに権利元が公式に手を組んでく方向性は個人的にアリだと思う。 https://t.co/RYohZcxlZS
— 市来 健|Takeshi Ichiki (@4take3) June 22, 2020
需要があるからこそ転載している部分もあるわけなので、これは一理あると思います。
拡散してくれる人々と主催側が公式に手を組む企画はなかなか面白そうですね。
権利元としても、公認でやってくれる分には恩恵が受けられるわけですし、ぜひ実現して、モデルケースを増やしていってほしいです。
メジャー競技とマイナー競技で異なる対応が必要という意見
NBAとかと,否メジャー競技ではビジネスの仕方も異なるような気もするけど
— 東京後之🏐 (@volley2tokyo) June 22, 2020
無断転載によるスポーツ選手たちの損失〜写真編〜|Aika @Aika88932749 #note https://t.co/Tpo3tV4ZZr
これはSNSの使い方の面でも言えそうですね。
メジャー競技とマイナー競技ではSNSを使う方向性が全く違います。
最終的には個別対応が必要です。
自分もスポーツ関係者へのSNS運用に関してマーケティングの観点からアドバイスできればなと考えています。
肖像権は選手ファーストであるべき
主張としてはわからなくもないかなと思う部分もある。
— IYokoYI (@IYokoYI) June 22, 2020
嫌がらせに性別は関係なく、嫌がるよなことはあげないべきかな。
肖像権は、選手ファーストであるべきかなと思う。 団体の売り上げなんちゃらってなってる段階で軸がズレてると思う。 選手が肖像権持ち出すと給料って話なら何だかなと思う。 https://t.co/r253Mkl4FQ
選手ファーストであるべき、というのは前提としてあります。
今回はスポーツ界全体への影響という考え方であり、私はスポーツ団体が利益を得られないと選手ファーストの環境も整えられないという考え方なので、団体の売上も鑑みました。
肖像権は選手だけのものではないのが現状なので、その中でどうあるべきか、というのは議論の余地がありそうです。
利権が絡むと批判が出ることもありますが、これも選手をサポートしてくれる約束の下に成り立っていることです。
スポーツ×SNSで目指す方向性は?
これらのSNSに関する議論を見てのまとめです。
・スポーツ普及のために、画像の拡散はある程度許容すべき
・メジャー競技とマイナー競技で異なる対応が必要
・拡散者と主催側(クラブ側)が公式に手を組んでは?
・誹謗中傷につながらないよう対策が必要
まとめると、スポーツ界全体で目指していくべき方向性が見えてきた気がします。
皆さんだいたい根底に考えていることは同じなんですよね。
こうして現場の方や関係者の方の議論が生まれたことで、共通の想いを抱く人々がいることが知れたのは、大きな一歩です。
あとはこれらの実現化に向けて、何ができるか?ということですよね。
自分にも、Webマーケティング業の観点からスポーツ界のSNS運用についてアドバイスをすることはできそうだな、と考えています。
近々企画として出したいですね。練ってみます!
それではまた明日!
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