若者のSNS利用状況とスポーツ〜論文要約〜
こんばんは、Aikaです!
今回はスポーツ×SNSの中でも、若者のSNS利用状況とプロスポーツに焦点を当てた、
順天堂大学のとあるスポーツマーケティングゼミナールの卒論がありました。
スポーツ系学部の大学生412名に質問用紙で調査したものです。
こちら、大変興味深い内容であり、ぜひ皆様にもお伝えしたいと思ったので要約させていただきます。
※2016年度の資料と思われるため、若干情報の古さがありますが、そもそもスポーツ界の資料自体が少ないため、貴重なサンプルです。
現状を踏まえた補足を加えつつ、書いていきます。
プロスポーツ観戦経験
プロスポーツ観戦経験では、テレビ中継が 97.3%(n=400)と最も多く、次いで現地観戦が85.6%(n=352)と約9割が現地での直接観戦を経験している。
引用元:大学生の SNS 利用状況とプロスポーツリーグ・クラブの SNS 公式アカウントへの関心度の研究
プロスポーツの観戦はテレビ中継が最も多いですが、現地観戦も約9割と多いですね(スポーツ系学生なので当然かもしれませんが)
テレビ中継→現地観戦というパターンが多そうです。
インターネット中継やパブリックビューイングは、この時点でまだ普及率がテレビに劣っていたようです。
現在はもう少し普及していそうですね。
プロスポーツの情報入手経路
プロスポーツの情報入手経路に関しては、テレビ番組(80.5%)とSNS(80.0%)が約8割であった。
引用元:大学生の SNS 利用状況とプロスポーツリーグ・クラブの SNS 公式アカウントへの関心度の研究
大学生にとって、プロスポーツの情報入手経路はテレビ番組とSNSがほとんど同等ということです。
これからの時代、プロスポーツの獲得すべきファンは若者たちです。
プロスポーツ界で、SNSの影響は無視できないということですね。
大学生が利用しているSNSの種類
利用しているSNS の種類は、Twitter が 92.2%(n=379)、Instagram が 92.9%(n=382)、Facebook が23.4%(n=96)、LINE が 97.3%(n=400)、その他が 1.5%(n=6)となった。
引用元:大学生の SNS 利用状況とプロスポーツリーグ・クラブの SNS 公式アカウントへの関心度の研究
LINE、Instagram、Twitterの順に多くなっていますね。
反面、Facebookは利用者が2割程度とかなり少ないです。
最近はここにTikTokも加わっていそうです。
Twitterが再燃しているようにも感じます。
これら若者利用者の多いSNSに対するアプローチを強化していく必要がありそうです。
大学生がSNSを起動する時間帯は?
「1 日の中で主に SNS を起動する時間帯」では、どの SNS の利用者も「22〜24 時」が最も多く、就寝前の空き時間に起動するユーザーが多いからではないかと考えられる。
引用元:大学生の SNS 利用状況とプロスポーツリーグ・クラブの SNS 公式アカウントへの関心度の研究
22~24時が最も多いというのは、納得ですね。
大学生は就寝前にSNSを観る…身に覚えがあります(笑)
今はコロナの影響で全時間帯今までよりも観ることが多いでしょうが、最も多いのはやはりこの時間帯でしょう。
スポーツ関係者のSNS投稿の考え方
国内のプロスポーツ関連公式アカウントは、この時間帯を目安に、21 時ぐらいから投稿をすることで、多くのユーザーに情報を届けることが可能だと推測できる。
引用元:大学生の SNS 利用状況とプロスポーツリーグ・クラブの SNS 公式アカウントへの関心度の研究
ユーザーが閲覧するであろう時間帯の少し前に投稿しておくというのがポイントです。
この考え方は非常に大事で、各プロスポーツのターゲット次第で、その人の閲覧時間帯を狙って直前に投稿するのが正解なのですね。
興味深い男女差
また、女性は男性よりも「選手のオフショット」に興味を示す傾向があり、若い女性ファン獲得には、笑顔やプレー中では見せない新鮮な一面を発信することが効果的であることが示唆された。
引用元:大学生の SNS 利用状況とプロスポーツリーグ・クラブの SNS 公式アカウントへの関心度の研究
これは納得です。
女性ファンを獲得するためには、「選手のオフショット」も重要なんですね!
意外な一面にドキッとさせられる人が多いようです。
また女性は男性よりも、内面的な部分に惹かれる人が多いからというのもありそうですね。
スポーツSNSマーケティングの可能性
こういったリサーチ結果は、スポーツ界ではまだまだ少ないな、というのが今回調べてみて思ったことです。
というのも、「スポーツ sns 論文」と検索しても、トップに出てきたのはこちらの卒論概要。
つまり、それだけ研究論文が無いということではないでしょうか。
まだまだスポーツ×SNSには可能性が無限大
そんなことを実感した今回のリサーチでした。
それではまた明日!
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