②強烈なダンスパフォーマンス ~BTS(防弾少年団)の世界的人気の10の理由~
「なぜ人気?」と問われたとき、とにかく一度見ればわかる彼らの凄さ。
「アイドルの枠を超えて新しい芸術」と勝手に思っています。
魅力的なパフォーマンスのポイントを7つあげると、
1. 印象的でストーリーのあるユニークな振付
2. 複雑でもキレのあるシンクロダンス
3. ポジション変化が楽しいフォーメーション
4. 抜け感のあるオシャレなリズム・センス
5. 7人の個性が生きた歌割と表現力
6. 楽曲にあった多様なメイク・衣装とスタイルの良さ
7. 激しいダンスでもぶれない高レベルの生歌
どのパフォーマンスも魅力的で、紹介したいものが多すぎるという悩み。
7人のチームワークはもはやエンターテイメントを超えた芸術であり 、鑑賞後にはなぜか見ている側が達成感というかカタルシスを感じる爽快感もあります。シンクロダンスはもちろん凄いと思いますが、もっと凄いのは、バラバラな動きをしているときも揃っているように見えてしまうし、揃っているときも個性が際立つ不思議なグループ。
また、同じ曲のパフォーマンスでも、そのステージごとに曲のコンセプトに沿った形で違った衣装・髪型・アドリブも含めたパフォーマンスを魅せてくれるしカメラワークも変わるので見逃せない駆られる気持ちや中毒性も生み出し、常に新鮮なワクワク楽しむことができます。
すでに別記事でも紹介しているし関連ページもたくさんありキリがないので、2020年5月末現在、BTSの中でYoutube視聴回数TOP5曲のMV(☆)と、私が個人的に好きなパフォーマンス5曲(★)の計10曲を紹介します。MVの方は生歌ではないですが、ステージ上でも音源と変わらぬ歌声で素晴らしいのでご安心を。
ぜひ自分のお気に入りを見つけてみてください♪
※再生回数は2020/5時点のものです。
☆1位: DNA [2017] ※9.9億再生
BTSのMVで再生回数TOP!10億再生目前。
EDM的なポップな曲調に振付・フォーメーションの多彩さとダンススキル、MVの華やかな色使い、そしてスタイル・メイクのかっこかわいさなど、BTSの魅力がほぼすべてつまっており、K-POPの代表曲といっても過言ではないと思うので、初めて見る1曲としても間違いないはず。
☆2位: Boy With Luv (feat. Halsey) [2019] ※7.7億再生
「24時間で最も視聴されたYoutube」など3部門でギネス世界記録を打ち立てたMV。おそらく1年以内にDNAを超えて1位になるのではと思っています。
セットも衣装もメイクも楽曲に合わせてポップでかわいらしく、コラボしたホールジーも登場。複雑でないシンプルなダンスだからこそ、彼らの表現力やスキル、そして抜け感のあるセンスと息のあったムーブがよくわかるし、何より楽しそうにダンスをしていて微笑ましい。
過去のアルバム名の看板、過去のMVや名画『雨に唄えば』のオマージュがあったり、ファンにも楽しいMV。
☆3位: FAKE LOVE [2018] ※7億再生
エモーショナルな切ない1曲。こういう現代舞踊的表現も高いレベルででき、芸術鑑賞をしているような感覚を残せることがBTSが世界的グループになった要素のひとつです。髪色も全員暗めで大人な色気。
BTSのMVの中には、メンバーがそれぞれキャラ設定されていて過去作から壮大なストーリーが続いており伏線が散りばめられているものもあり、そこもファンを惹きつけているポイント。『FAKE LOVE』もそんな作品の一つ。
☆4位: IDOL [2018] ※6.6億再生
「I love myself, I love my fans, love my dance and my what」「You can’t stop me lovin’ myself」という歌詞をアイドル自身が自作して歌うところも凄いし、この歌詞をバラードでなくパワフルなノリのよいメロディーと韓国伝統音楽の拍子&ダンスで表現するのは彼らのスタンスであり魅力そのもの。
あと、こんな奇抜な柄スーツにスニーカーでかっこいいのが意味不明。
歌詞にジョン・ウーとかアンパンマンとか振付にアベンジャーズまで出てくるよ!
『IDOL』は、個人的にお気に入りすぎるあまり、おうち時間のエクササイズとして毎日踊ってますw
サビの振付はMV撮影時から変更されたため、ステージでは見ることのできない貴重なパターン。
☆5位: MIC Drop (Steve Aoki Remix) [2017] ※6.6億再生
世界的DJ、スティーブ・アオキとのコラボなヘイターたちへの痛快なメッセージを込めたヒップホップな曲。
BTSはもともとヒップホップグループなこともあるからか、ストリートダボダボ系の衣装やダンスの方がかっこよさが際立つし俄然生き生きしている気がしますが、この路線だけで進んでいたら今ほどは売れなかっただろうなあ。。そう、ピチピチスキニーもフォーマルも似合ってしまうから問題なのだ。
扱う音楽ジャンルが広いところが魅力なBTSですが、今後もヒップホップ強めの曲・衣装もぜひ!
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★DOPE [2015]
ここからは私の推しパフォーマンス!
『DOPE』は日本語にするとヤベーなんだが、社会風刺的皮肉も聞いててまさにバンタンスタイル。MVもワンカット風で良くできているし、とにかく振付がクールで見入ってしまうシンクロっぷり。わたくし、おうち時間で完コピした結果、前腿が異常に発達してしまいました。。
メンバーがいろいろな職業の制服コスプレをしていて面白く、メンバーの見分けもつきやすいんだけど、警察官(警備員?)スタイルの末っ子JUNGKOOKがこのときまだ17歳という脅威。
★21st Century Girl [2016]
T.Rex の『20th Century Boy』 ならぬ『21st Century Girl』。
『IDOL』が全自己肯定ソングとすれば、『21世紀少女』は全女性肯定ソング。強いメッセージソングなのに、こちらもバラードでなく敢えて明るいユニークなアップテンポなノリで歌うギャップや、衣装がボーイズカジュアルなのに振付はコミカルでかわいいというギャップが素敵。
過去曲の『War of Hormone』などには女性がちょっと気にかかるワードもあり、そんな世間の声に対して歌でアンサーするのはヒップポップ的というかマイケルっぽくて好き。
あと、20世紀に少女だった者も歌詞に入れてくれてありがとうw
★Airplane Pt.2 [2018]
BTSってラテン系もできるの!?と感心した一曲。カミラ・カベロっぽいなあと思ったら同じ人が楽曲製作に関わっていると知り納得。
マイクスタンドを使ってメンバーが代わる代わる登場するステージパフォーマンスもテロテロした衣装も曲に合っている。
歌詞は、BTSの曲の根底にいつもある「音楽が好きな等身大の20代の若者と世界的スターの2つの顔の間で揺れながらも、周りは気にせずとにかく自分たちの信念で進んでいく」メッセージがストレートに入った1曲。
お尻を突き出して2つ並べる振付でもクールだなんて、クレヨンしんちゃんも驚きですよ…。
★GOGO [2017]
曲調が一番好きかもしれない『悩むよりGO』。イントロ旋律のエンドレスリピートとか雰囲気とか。エド・シーランの大ヒット曲『Shape of You』にも似ています。
人生は一回っきり(YOLO)、宵越しのお金は持たないよ的な歌で、ダンスもユーモアがあり、比較的簡単で真似しやすいです。
ステージパフォーマンスも遊び心あるアドリブが多くエンターテイメント性が強い曲ですが、こちらはハロウィーン企画の練習動画ながら驚異の1.4億回再生!
じゃんけんで負けて白雪姫コスプレする羽目になりめっちゃ不機嫌だけどキュートなVとそれを面白がる小人メンバーのかわいらしさやられた人がどうやら多数いる模様。
★Save ME [2016]
EDM系だけど切ない楽曲。7人のダンスのみのワンカットで、衣装もメイクも着飾らずカジュアルシンプルなのに対し、ダンスのジャンル・強弱のパターンは多彩。広大で寂し気なロケーションや曇天も曲の雰囲気に合っていてトータルでかなり好みな作品。冒頭からJIMINちゃんの表現力が炸裂します。
BTSの曲の歌詞に出てくる「君」は、ARMYのことを歌っているように聞こえてしまうのは、彼らの魔力でしょうか。。
ちなみに、撮影裏側もYoutubeのBTS公式ページで公開されています。
◆【'Save ME' MV Shooting Shot】[2016]
悪天候でも明るく仲良しな7人と、ワンカットのためにカメラの後ろに隠れながら走る彼ら&スタッフのかわいさのギャップに私はノックアウトされました。
そう、ダンスパフォーマンスだけでない彼らの魅力に気づいてしまった人は、おそらくBTSを知らなかった元の世界に引き返すことはできない。。
もう一つちなみに、『Save ME』の2年後の2018年にアンサーソング『I'm Fine』が発表されて、2曲セットで披露されることが多くなるんですが、そのときにカットされてしまうラップ部分が私が好きな部分なんですよね。
◆【Save ME + I'm Fine】[2018]
タイトルの「僕を助けて」→「僕は大丈夫」もだけど、イントロがほぼ一致していたり、逆再生したメロディーラインが利用されていたり、反転したロゴが利用されたり、振付の最後と最初のポーズが一緒だったり…こういう謎解き的な設定というか過去の作品も大切にするところもファン心をくすぐるBTSの力。
あと、この2曲を組合せることで、ミュージカルのようなストーリーとダイナミックな振付がより際立ちます。
◆まとめ
ダンスパフォーマンスの記事のはずが、好きな曲については歌詞やオフショットやそれ以外の部分も思いがけず熱が入って紹介してしまいましたが、そのあたりの魅力については改めてまとめたいと思います…。
そして、一朝一夕ではこの能力や技術は完全しません。BTSのメンバーの個々の才能を超える凄まじい練習努力と、メンバー&スタッフのチームワークの賜物です。
今回はMVや練習動画や音楽番組でのパフォーマンスばかりでしたが、スケールがレベチな音楽賞ステージでのBTSも↓にまとめていますので、おうち時間にでもぜひ堪能してください。
次回は、「③7人の個性と役割バランス」を紹介予定。