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読書記録

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僕が読んだ本の感想や印象的なフレーズが書いてある記事です。
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#本

全身全霊だった20代。30代は半身半霊で生きる。

僕は本を読んでいる中で、これまで知らなかったことを知ることが多々ある。 また、内面ではうっすらと感じていたことが表面化して、それにより考えるきっかけを与えてくれることもある。 最近読んだ本でもまさにそのような体験をした。 「全身全霊をやめませんか」 その章タイトル、内容にハッとさせられる。 今の自分がうっすらと感じていたこと、心がけていること、過去の苦い経験が表面化された瞬間。 これからの自分について考えるきっかけを与えてくれた本。 それが三宅香帆さんの『なぜ働いて

「辻村ワールドすごろく」のすすめ あなたにとって大切な1冊が、きっとここから見つかります

辻村深月さんの作品は、基本的にはそれぞれの作品内で物語が完結する構成になっていますが、作品によっては読む順番が存在するシリーズのようなものがあります。 それは「辻村ワールドすごろく」という名称で、順番通りに読むことで面白さが何十倍にも増す仕掛けになっているんです。 当記事では、「辻村ワールドすごろく」の全作品を読んだ僕が、その全作品についての紹介と感想、そして魅力について書きました。 辻村ワールドすごろくとは?辻村深月さんの作品は、登場人物や世界観がつながっていることが

2023年、僕が本から拾った言葉たち

SNSによる誹謗中傷、相手を配慮しない余計な一言、情報の先取り合戦、論破…… 「ファスト映画」が話題になっているように、「コスパ」「効率化」が重要視されているような令和の世の中。そんな世の中で、言葉がどんどん鋭利になっているのを感じている。また、日々のニュースを通じて政治家による不適切な発言が嫌でも目に付く機会が増えているように感じている。鋭利であるとともに、言葉が軽くてぞんざいに扱われているような気もしている。 僕にとっての読書の楽しみの1つが、様々な言葉に出会えること

#96 2023年11月に読んだ本【読書日記】

こんにちは☺️ 当記事は、僕が11月に読んだ本の中から12冊をまとめたものです。 それぞれの本で、読んだきっかけ、このような方にオススメ、感想、印象的なフレーズを書きました。読む本を迷っている方にとって、参考になっていただけたら幸いです。 1.『正欲』(著:朝井リョウ)📖読んだきっかけ 朝井さんの作品といえばメッセージ性の強さ。本作はそれが色濃く出ているような気がして、以前から気になっていました。また、11月公開の映画の前に読みたいとも思っていました。 📖このような方に

2023年8月に読んだ本【読書日記】

こんにちは☺️ 連日35℃超えの猛暑で体が溶けそうだった8月。 そんな中でも、素敵な作品たちに出会えました。 当記事は、僕が8月に読んだ本15冊をまとめたものです。 各作品を読んだうえで「僕ならばこのような方にオススメしたい!」が書いています。もし当てはまる場合は、読んでみたら大切にしたい1冊になるかもしれません。 1.『世にも奇妙な君物語』(著:朝井リョウ)📖このような方にオススメの本です ・趣向が異なるホラー系の作品を読みたい ・予想外の展開がある作品を読みたい

#60『図書館内乱』(著:有川浩(有川ひろ))を読んだ感想【読書日記】

有川浩(現:有川ひろ)さんの『図書館内乱』 図書館戦争シリーズの第二弾です。 読んだきっかけ図書館戦争シリーズの第一弾である『図書館戦争』を読んで、続編を読みたいと迷いなく思ったからです。僕はシリーズの続編は時間を空けてから読むことが多いのですが、本作はすぐに読みました。結果的にそれは良かったと感じていて、シリーズにさらにハマりました。 このような方にオススメの本です『図書館戦争』の続編を読もうか迷っている 図書館での業務について知りたい 思わずドキドキする恋愛要素が

2023年6月に読んだ本【読書日記】

こんにちは☺️ 当記事は、僕が6月に読んだ本13冊をまとめたものです。 各作品を読んだうえで「僕ならばこのような方にオススメしたい!」が書いています。もし当てはまる場合は、読んでみたら大切にしたい1冊になるかもしれません。 1.『ランチ酒 おかわり日和』(著:原田ひ香)📖このような方にオススメの本です ・『ランチ酒』を読んだことがある ・相手との向き合い方について悩んでいる ・東京の美味しいお店を探している ・お酒が好き 2.『ソロモンの犬』(著:道尾秀介)📖このよう

#68「哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある」『この夏の星を見る』(著:辻村深月)を読んだ感想【読書日記】

辻村深月さんの『この夏の星を見る』 2023年6月30日に発売された辻村さんの最新長編作品です。 「哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある」 あらすじに書いてある言葉の通りでした。 今年読んだ本の中で一番印象的な作品になりました。 読んだきっかけきっかけはただ1つ。 「好きな作家さんの最新長編作品だから」 辻村さんの長編作品は印象に残る作品が多く、書店にあったポスターを見ながらワクワクして発売を待っていました。運良く発売日に購入して、すぐに読みま

#59『図書館戦争』(著:有川浩(有川ひろ))を読んだ感想【読書日記】

有川浩(現:有川ひろ)さんの『図書館戦争』 『図書館戦争』シリーズの第一弾で、第4回(2007年)本屋大賞で第5位に入賞。映画化、アニメ化もされている作品です。 読んだきっかけ今年から図書館でボランティアを始めたのもあり、図書館を利用する機会が増えました。本作は、図書館で舞台であること、その図書館で戦争とはどのような内容なのかが気になったことがきっかけで読みました。 このような方にオススメの本です本が好き、読書が好き パラレルワールドの作品を読みたい 思わずドキドキす

2022年に読んだ辻村深月さんの本10選

こんにちは☺️ 皆さんにとって2022年はどのような年だったでしょうか? 僕は読書を年間通じて継続でき、今や日常生活の中でなくてはならないものになりつつあります。 そして、何よりも大きかったのは辻村深月さんの本に出会えたこと。 まるで光を照らしてもらったかのように元気をいただき、行動の源泉となったような感じです。 今回は、僕が2022年に読んだ辻村深月さんの本を10冊ご紹介します。 (1~8冊目は、講談社の作品で通称「辻村ワールドすごろく」の中の1冊です) 長編、短