リンリン・ランラン・自の意識
バイト先のモールに入っている、イタリアンワイン&カフェレストランであるところのサイゼリヤで若鶏のディアボラ風を食い終わった途端大いに便意を催し、急いで代金を支払うとトイレへ駆け込んだ(サイゼリヤのネガティヴ・キャンペーンをしたいわけではないので大事をとって弁解しておくと、おそらくあの野菜ペーストをまとった若鶏とおれの括約筋が魅せたスリリングなショウとの間にはまったくの因果関係がないものと思われる)。個室の鍵を閉めるのに手間取り、視界が赤黒く縁取られ、やんぬるかな齢二十を超え