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もしビートルズが解散しなかったら #1973~1975

さて、第二回です。

今回は1973年からの3年間を見ていきましょう。

1973年は、ポールの映画提供曲の発表で幕開けとなる。そのシングル「Live And Let Die c/w You Are Here」は3月に発売され、メガヒットを記録する。

6月には17作目のアルバムに向けた先行シングルとして「Give Me Love c/w One More Kiss」が発売。

8月、オリジナルアルバムが発表される。

The Beatles / Living In The Material World

A1. Mind Games
A2. Jet
A3. Bluebird
A4. Back Off Boogaloo
A5. Get On The Right Thing
A6. Living In The Material World
B1. Give Me Love (Give Me Peace On Earth)
B2. Mrs. Vandebilt
B3. #9 Dream
B4. John Sinclair
B5. Live And Let Die
B6. Happy Christmas (War Is Over)

さらには10月に「Jet c/w Intuition」がシングルカットされ、これもガッチリ首位を獲得。

順風満帆とはこのことのように思えたのも束の間、ジョンの主夫宣言で第1期再生ビートルズは終わりを迎えようとしていた。

1974年は3月のヒットからスタート。そのシングル「Whatever Gets You Thru The Night c/w Oh My My」は、エルトンジョンとの共演という話題性も相まって全米で八週間一位の座を守る。

6月は18作目のアルバムの先行シングルとして「Junior's Farm c/w You Can't Catch Me」が発売。B面はCome Togetherの盗作疑惑のお詫びとしての演奏だが、開き直ってCome Togetherに似せたアレンジが話題になった。

そして、待望のアルバムは8月に発表された。

The Beatles / Band On The Run

A1. Band On The Run
A2. Whatever Gets You Thru The Night
A3. Old Dirt Road
A4. Goodnight Vienna
A5. Try Some Buy Some
A6. Let Me Roll It
B1. I'd Had You Anytime
B2. Stand By Me
B3. Sally G
B4. Junior's Farm
B5. The Day The World Gets Round
B6. 1985

(ジャケットはこちらから使わせてもらいました。)

ジョンに関してはカバー曲1曲と外部との共作2曲の提供にとどまり創作意欲の低下が囁かれたものの、アルバムの内容自体は高い水準を誇り、強力なシングルもあったおかげで10週間一位を保持。

10月にはポールは拒んだものの「Band On The Run c/w Surprise , Surprise」がシングル発売された。

1975年に入り、ジョンに息子ショーンが産まれたのを境に、ジョンは主夫宣言をしてしまう。
これに伴い再生ビートルズは終わりを迎えることが決定的となったが、有終の美を飾るべく4年ぶりとなるコンサートを行う。

75年3月末に5公演が行われる動員数もさる事ながらバンドとしての技量の健在をアピールした。

またこのフィーバーを機に、新たなアルバムのプランが浮上。再結成からの5年間で溜まった未発表音源が二枚組で放出された。通称「ブラックアルバム」と呼ばれる本作も12週間全米一位を記録する大ヒットとなる。

The Beatles / The Beatles

A1. I'm The Greatest
A2. That Would Be Something
A3. Woman Is The Nigger Of The World
A4. Helen Wheels
A5. Run Of The Mill
A6. Bless You
B1. Going Down On Love
B2. The Lord Loves The One (That Loves The Lord)
B3. Teddy Boy
B4. What You Got
B5. Single Pigeon
B6. Hear Me Lord
C1. Big Barn Bed
C2. Six O'clock
C3. Awaiting On You All
C4. I Know (I Know)
C5. Little Woman Love
C6. Nobody Loves You (When You're Down And Out)
D1. Remember
D2. When The Night
D3. Don't Let Me Wait Too Long
D4. Medley : Hold Me Tight - Lazy Dynamite - Hands Of Love - Power Cut
D5. My Mummy's Dead

五月にシングル「Helen Wheels c/w Mamunia」「Woman Is The Nigger Of The World c/w Picasso's Last Words」が発売されいずれも全米一位を獲得。これを最後にビートルズは5年間沈黙してしまう。

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