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#57 EVの販売が急増すれば駐車場の概念が変わる理由

おはようございます。久々に海外で働いている兄からラインがきて「急になんだ?」と思い開いたら小さな子供とパンプキンの収穫をしている写真が送られていました。いまだに何の仕事をしているか知らないし、なんか怖くて聞けません。

さて、今回は、EVの急増、さらに車の重さが上がれば駐車場の概念自体が変わってしまう理由についてお話していきたいと思います。

それではいきましょう。


車の運転は変化している。今日、ハイブリッド車や純粋な電気自動車は世界中でよく見かけるようになってきている。さらに、電気自動車であれ内燃機関を使用する自動車であれ、全体的なサイズと重さは増している。

EVを充電できるポイントへのアクセスから騒音レベルまで、新しい設計や技術はすでに、今後数年間で対処する必要のあるさまざまな問題を生み出している。

そして駐車場は、EVや大型車の普及が大きな影響を与えると予想される分野のひとつだ。

今年初め、ロンドンを拠点とする構造技術者協会(Institution of Structural Engineers)は、駐車場に関する最新の設計指針を発表した。

この指針は、複数の階層、地下、住宅やオフィスビル内など、自動車を駐車できるすべての構造物、およびそれらの設計、建設、維持管理について幅広くカバーしている。このガイダンスは、駐車場の設計に関わるすべての関係者向けに書かれている。

潜在的な問題のひとつは、私たちが運転する車の負荷に関するものである。同協会によると、平均的な車両重量は1974年の1.5トンから2023年には2トン近くまで増加している。

協会からの声明の中で、重量増加の背景には「電気自動車やハイブリッド・バッテリーと自動車の大型化がある」と述べている。さらに、「この余分な負荷と変化する火災安全要件は、新しい駐車場だけでなく、既存の構造物にとっても考慮すべき点だ」と付け加えた。

この指針が6月に発表されたとき、車の重みでいくつかの駐車場が崩壊する可能性に注目が集まった。

CNBCのワップル氏の発言:

念頭に置くべきことは、被害をもたらすのは大型車であり、40年前より重くなったが、まだ駐車場の設計容量内に収まっている車ではない、ということです。しかし、SUV、大型の燃料車とEVの両方、軽トラなど、非常に重い車が増えているのは事実です。

そして、駐車場におけるこれらの車両の累積負荷は、状況によってはいくつかの難題をもたらす可能性がある。例えば1台の軽トラが著しく過負荷で、その駐車場が貧弱であれば崩れる可能性が高い。つまり、それゆえの計画と準備が必要となる。業界として災害が起こる前に実際に駐車場をチェックし、市民の信頼を維持することが大切になってくる。

そのための方法の一つが、駐車場の構造評価を確実に行うことである。

ワップル氏の発言:

十分な強度が事前に確認できなければ補強が必要になる。もしその補強がとんでもなく高価になる場合は、駐車場に入る前に車を選別する必要がある。もう一つの解決策としては、重い車を1階に誘導することも考えられる。

火災の安全性とスプリンクラー

電気自動車に関して、もうひとつ懸念されるのが火災安全性だ。というのも、EVの火災は一般的ではないが、いざ火災が発生すると消火は難しいからだ。特にバッテリーが燃えている場合は非常に困難である。

ここで重要になってくるのが、特に地下施設において重要な役割を果たす可能性があるのがスプリンクラーである。

勘違いしないでいただきたいのが、スプリンクラー単体で車の火災を消すことは不可能である。しかし、駐車場内での延焼速度を抑えることができる。つまり、消防車が現場に到着し、炎に対処するまでの時間稼ぎにはなるのである。

反EVではない

新しいタイプやサイズの自動車に対応するために、駐車場や車庫をどのように変える必要があるかという議論は、英国以外にも広がっている。

2023年2月、EUの行政機関である欧州委員会は、「屋根付き駐車場における充電スポットの火災安全な配備」に関する開発に焦点を当てた特別委員会を立ち上げた。

欧州エレクトロモビリティ協会(AVERE)は、欧州委員会と共同で特別委員会を率いている。

ブリュッセルに本部を置く同団体は、CNBCに送った声明の中で、特別委員会は「火災の安全性を維持しつつ、屋根付き駐車場にEVを迎え入れるための規則を、国や地方自治体が実施できるようにするためのガイドラインを作成することを目的としている」と述べた。

声明はまた、「Eモビリティの台頭は、気候変動の緩和に役立つと同時に、重量や駐車場への影響など新たな問題をもたらす」とも述べている。

とりわけAVEREは、駐車場運営者や消防士から保険会社、充電スポットを製造・運営する企業まで、幅広い利害関係者を巻き込んだ議論を確立することの重要性を強調した。

以下がAVEREの声明である:

すべての建物の火災安全性と重量・サイズの増加に取り組むための万能の解決策はない。将来の駐車場の構造を変えるのは簡単だが、既存の駐車場はまた別の課題である。

とはいえ、既存の建物に関する規則は、火災の安全性を高めつつ、駐車場事業者が合理的なコストで運営できるよう、適切なバランスを見出す必要がある。

国際エネルギー機関(IEA)によると、2022年には1000万台以上の電気自動車が販売された。

パリを拠点とする同機関は、エネルギー転換の権威として多くの人々に見られているが、今後の見通しとして、今年販売される新車のほぼ5台に1台が電気自動車になると予測している。

このように、現代で急速に普及しているEVに対して、私はそれに反対しているわけではない。むしろ肯定的である。環境面や交通面などは置いといて、駐車場が実際にEVに対応できるように現在努力していることがわかる。いちはやくこの車の重さの増加による災害問題を解決してくれるように願っている。


まとめ

今回は、EVの普及と重量の増加により発生する駐車場問題についてお話ししました。

EVといえば環境や自動運転の問題、さらに最近たまに発生する人身事故などを思い浮かべると思います。しかし、駐車場の問題も今年になって取り組まれ始めています。重量の増加による災害問題、充電スポットのデザイン、設置数、などなど課題はたくさんあります。

今後どのようにして改善されていくのか、注目です。

今回は以上となります。ありがとうございました。

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