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家づくりってどんな流れですすむの?vol.3 〜設計編〜

こんにちは!建築設計事務所 SNARK Inc.の落合です。

2つ前の記事で住宅購入を検討し始めたと書きましたが、いよいよ本格的に動き始めました!いざ家づくりの当事者となってみると、物件購入のポイントや住宅ローンの仕組みなど知らなかったこともあり、「建築設計事務所に勤めていながら、まだまだ知識が足りていなかったな」と反省する日々です。そして、家づくりには多くの時間と労力を要することを改めて実感しています。

今SNARKに設計を依頼してくださっているお施主様に対して、そして今後SNARKでの家づくりをご検討いただける方に対しても、そんな家づくりに対する不安を少しでも取り除けるように、これからもこのnoteでさまざまな情報発信をしていきたいと思います!

さて、今日も前回に引き続き、SNARKに建築設計を依頼いただいた場合、どのように設計がすすむのかについてご紹介していきます。前回は連載第二弾として、初回のお打ち合わせから弊社とのご契約に至るまでをお伝えしました。

今回はいよいよ契約後の設計のプロセスについてご紹介します!

※ 本連載では、SNARKに新築戸建て住宅の設計を依頼いただいた場合の流れについてお伝えしています。建築設計事務所やお施主様、土地や物件などによって家づくり進み方は必ずしも一様ではないので、この連載でお伝えすることもあくまで一例として捉えていただけると幸いです。

1. 基本設計

まずは、ご契約前にお伺いしたお施主様からのご要望やご予算をより詳細に確認し、お施主様の家づくりへのビジョンや叶えたい暮らしを明確にしていきます。また、建物を建てるにあたり遵守すべきさまざまな法律があるのですが、それによって建築が受ける制限(建てられる建物の規模など)や、下水道・電気などのインフラ供給状況、立地の条件などについても建築士が確認し、お施主様にご説明します。

つまりお施主様からのご希望を伺いつつ、建築物の設計における制限や条件を整理し、家づくりに土台となる認識のすり合わせを行うのです。具体的には、例として下記のようなことについて打合せを重ねていきます。

・敷地の立地条件
・地盤の状況
・建築基準法等における法的制約の有無
・近隣の環境
・その他建物の建設に影響する事項(日照権、住民協定、緑化規定など)
・建物の規模(ボリューム)、形
・建物のイメージ
・建物の間取り
・予算計画

同じ敷地に対して検討した3つのプラン

その議論を重ねる中で、弊社ならではの視点やアイデアも盛り込み、お施主様の理想を超えるようなご提案を数パターンいたします。そうして、平面図(各階の間取り)・断面図(建物を垂直に切断して横から見た図面)・立面図(建物を四方から見た外観の図面)などの建物の基本方針を決めていきます。

また、壁は塗装にするか、クロスにするか、タイルにするかなど、建物の各部分をどんな仕上げにするかいった方針検討も徐々に行っていきます。これまで思い描いていた家や家づくりに対する希望が具体化されていき、わくわくしますね!

2. 実施設計

ここまでの「基本設計」がまとまると、次は「実施設計」に移ります。「基本設計」は、お施主様に建物のイメージや設計内容を共有することが目的である一方、「実施設計」では、建物を施工する会社が建設コストを算出し、現場で工事をするための詳細図を作っていきます。

各種部材・素材の具体的な品番や、使用する設備、建具(ドアや窓など)なども決定していきます。これらの使用素材は、予めお施主様からご指定があればお伺いしますし、好みや予算に合わせて弊社からいくつかご提案もいたします。メーカーからサンプルが取れるものはサンプルを取得し、実際の色味や質感をご確認いただいてから決定します。

3. 施工会社の決定と見積もり調整

「実施設計」で詳細部分まで設計を行うと、施工会社に見積を依頼します。施工会社に関しては、もしお施主様の方で工事を依頼したい施工会社が決まっている場合、そちらをご指定いただくことも可能です。そのような会社が特にない場合は、弊社が工事内容に合うと思われる複数の施工会社に見積もりを依頼します。

その後出てきた施工会社からの見積もり内容を元に、施工会社を決定します。また、見積もり内容を弊社がチェックし、ご予算内に収まるように設計内容を細かく調整していきます。

こうして決定した工事内容と最終の見積もりをもって、お施主様と施工会社の間で工事請負契約を締結していただきます。

4. 建築確認申請

見積もりが決まるくらいの段階から「建築確認申請」の準備をすすめます。建築確認申請とは、住居の建築前や大きなリノベーションをする前に自治体などに必要書類を提出し、建築確認を申し込むことです。建築確認では、建物や地盤が建築基準法に適合しているか、自治体や検査機関による確認を受けます。(一般的に建築確認申請の手続きは、お施主様の代理となって弊社が行います)

この建築確認が問題なく完了し、建築基準法に適合していることが認められれば、いよいよ工事の着工が可能となります!

さて、今回はここまでで、着工からお引き渡しの流れについては次回ご紹介します。基本設計から着工前まで一気にお伝えしましたが、この過程は家づくりの中身を決めていく最も大切な部分で、お施主様のご希望をじっくりお伺いしたり、認識のすり合わせをしたり、自治体や施工会社などともさまざまな確認をしながら進めていくため、一般的に1年以上の期間を要することがほとんどです(新築住宅の場合)しかし、時間をかける分、お施主様の理想の暮らしを実現するために最適なプランを作ります。

それでは、次回もお楽しみに!!


【「富士見の家」オープンハウスのお知らせ】
お施主様のご厚意により、弊社が設計施工監理を担当した新築住宅(群馬県前橋市)のオープンハウスを開催します

■ 日時:
2022/8/27(土) 10:00-12:00/13:30-17:00
2022/8/28(日) 10:00-12:00/13:30-17:00

■場所:群馬県前橋市
詳細の住所は予約が確定した方にご連絡いたします。

■完全予約制です。ご予約はこちらからお願いします。

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