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腹囲が気になる福井の旅 旅の始まりとサスペンスドラマの終わりはいつも東尋坊

羽田から飛行機で約1時間。降り立った小松空港は石川県。福井県には定期便の空港がないという驚く事実。こちらにはチャーター便を飛ばしたりプライベートジェットを保有する金銭的余裕がないという現実。
そこからレンタカーを借りてとりあえずやってきたのが東尋坊。
福井といえば東尋坊。幸福度日本一の県の自殺の名所東尋坊。

サスペンスドラマの犯人はどうしてこんな不便な所まで来て事件の有り様を語るのか。
やっぱり飛行機で来たのかな?まさか自殺する気満々の犯人はレンタカーなんて借りないよな。返せないし。
路線バスに乗ったのかな?途中の土産物屋を冷やかしたりしたのだろうか?
ロケバスで・・・と言ったら夢がない。

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そういう部分は全部カットで、大概は断崖を覗き込んで自殺寸前の犯人の場面からカットは始まるんだよな。
待ちなさい!と片平なぎさや名取裕子、船越英一郎に呼び止められてついペラペラ事の真相を自供してしまう。見せ場とはいえ、長台詞お疲れさまです。

どうして東尋坊にはそんな不思議な力があるのかと久しぶりに訪れてみたけれども、沢尻エリカなみの別に・・・って感じ。
クスリでもやらないと納得できない・・・(爆)

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旅の天候には恵まれるタイプで、画的には裏日本のうら寂しい東尋坊を期待していたのに晴天。
荒れる初冬の日本海というわけもなく、ベタ凪の天候。
これじゃますます東尋坊の雰囲気が出ない。黒澤明ならブチ切れているだろうシチュエーションだが、それはそれ大人の対応。それもまた良しの許容範囲。

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折角なので贅沢に遊覧船とか乗っちゃったりした。何が大変って断崖を水面まで階段で降りなきゃならないところが。いや、降りたら上がらないといけないところが。腹囲が気になるお年頃なので。
飛び込みゃすぐだろうけれども、そうするともれなく遊覧前に地獄行き、東尋坊ではなく三途の川渡りだろうし。
自殺の名所らしいのだが、ドラマじゃマジで飛び込むシーンってあまりない。飛び込むつもりまんまんでこんな所まで来て顛末をしゃべるだけ喋った後に、説得に負けて捕まるが定番。

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東尋坊も地形的には珍しいのだろう。
日本列島がぐぐぐっと折れ曲がる内側部分だから。
手すりもろくに無い、滑るも落ちるもお客責任の観光スタンスは嫌いじゃないけれども、自殺者は減らないだろうなぁ。

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福井には近々新幹線が金沢から延伸する。観光資源に乏しい福井となれば、俄然東尋坊が注目の的になるはず。
な~んか嫌な予感しかしない。





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