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曹洞宗大本山、總持寺節分会2020 20.02.03 12:00

總持寺の節分会に参加した。
總持寺は先日訪れた永平寺と並んで曹洞宗の大本山。
明治に能登の輪島から移転したため、伽藍はまだ新しい感じではあるが、広大な敷地と巨大な堂宇はさすが曹洞宗の大本山と唸らされるものがある。

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そんな總持寺の節分会。いわゆる一つの豆まきの日。
いつもなら菩提寺となっている石原裕次郎の石原軍団が駆けつけて盛大に豆まきが行われるのだが、30回忌を終えて先日夫人が弔い上げを宣言していたので本日の節分会への石原軍団は不参加となったらしい。今後もないのだろう。少し悲しい。

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しかし、裕次郎も亡くなってから30年もたつのか。
慶応病院の屋上で元気に手を振っていた姿はついこの間のような気がするが、30年って・・・そりゃこちらも年を取るはずだ。
石原裕次郎も死して30年いまだに記憶に残っているのだからそれはそれで大したものだ。そして、石原軍団もなんだかんだ言って30年か。
渡哲也ももういい年だ。舘ひろしだって小さい文字が見えにくいらしいし。あとは神田正輝くらいか・・・厳しいね。

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そんな石原軍団が不参加の節分会は、總持寺の大粗堂で行われる。
巨大な堂宇には寺の関係者、年男年女やゲストのほかに信者が1000人以上は入れる巨大さ。
堂宇の中で行ってくれると天気を気にせずにありがたい。

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石原軍団以外でも、三遊亭円楽や大和田伸也五代道子、伊藤かずえ、河合俊一などなど著名人は目白押し。この辺りはさすがは曹洞宗。みんな信者なのかはわからないが。

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12時からの開催に合わせて千畳敷といわれる大祖堂に三々五々人々が集まってくる。
今年の節分は平日の上、石原軍団不参加ということも関係するのか、入場を締め切るというほどの混雑にはならない。
それでも、かなりの人が訪れている。祝日や週末と重なったらたぶん入場規制になるのだろうか。

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東日本大震災に対する追悼の読経があり節分会に。
總持寺の豆まきは福は内のみで鬼は外を言わない。結構最近そういう豆まきが増えているらしい。
幼稚園で結構多いらしいが、いじめ撲滅への取り組みのつもりなのだろうか?
でも、節分って厄除けなわけで、厄は出て行ってもらわないとならないと思うが・・・鬼は外とか言わないなんてのんきなことを言っているから、コロナウィルスの蔓延を防げないのじゃないあろうか?
人がいいことだけを言っていては何事も始まらないっていうのに。

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總持寺の豆まきは景品が豪華なのでも有名。
大祖堂への入堂時に番号が書かれた札を受け取り、豆まきが終わった後にゲストの人たちによる福引が行われる。
鬼は外とは言わないけれども福は欲しいわけです。

何しろ一等商品は電気量販店からの巨大テレビだったし。

福が欲しいだけではなく、豆も欲しい。
ゲストの人や年男、また、寺の僧侶がまく豆をいい大人が手をいっぱいに広げて取りに行く。
その姿が他人事ながらあさましい。あまり見たくない光景が繰り広げられる。
もう、物欲の塊ですわ。
鬼は外とか言わないなんてかっこいいこと言っといて・・・そんな場合じゃない。

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それが日本の宗教なんだよなぁ。
釈迦ですらハスの池から地獄にクモの糸を垂らして上ってくる連中を見て喜ぶわけだし。なんとなく、節分ってそんな感じに似ている気がする。

歳の数豆を食べると風邪をひかないらしい。
ウィルスや新型のインフルエンザにも効果があるのだろうか?
日本人全員に豆を食わせれば・・・マスクもしなくて済むのだろうか?
なんとなく、いろいろと現実社会との乖離を感じないわけではないが、これも昔からの風習。関西の風習に乗っかって太巻きを食べる気にはならないけれども、歳の数分の豆くらい食べときますよ。ネ。


しかし、この頃、新型インフルエンザがこんなに日本中、世界中に猛威を振るうなんて全然思っていなかった。鬼は外とか言わないなんて言っていないで、福は内、コロナは外とはっきりと表明していれば、水際防衛に失敗することもなかっただろうに。それは總持寺の問題ではなく日本政府の問題だけれども。

中国の春節休みも開けきらない春分の日。武漢からきな臭いニュースが漂ってくる。まだまだそんな程度の日本の話しだ。





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