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【長野県南木曽町】長野の休日、木曽散歩その1 南木曽駅と三留野宿 22.09.10_10:25

 伊那出張中の週末。
 時間が取れたので木曽観光に出かけることにした。

 木曽っていう地域がスキなんです。
 東海道の街道沿いで育ったからか、江戸五街道っていうところに思い入れがあるのかも知れない。
 江戸時代、街道を行き来した人たちの思いや姿を想像するだけで楽しくなるんだよね。
 ガキの頃から見ている永谷園のお茶漬けのおまけの影響かもしれないけれど(笑)

 有史以来木曽唯一の有名人、木曽義仲っていう人物もスキだ。
 祖にして野だが真っ直ぐな所が良い。
 結局、京都の政治家に翻弄されて最期を迎えるのだが、その儚さもスキだ。

 というわけで木曽路です。
 1年以上、仕事で横浜と伊那を行ったり来たりしていて、木曽路もメジャーどころは結構ウロウロした。

 最近の木曽路散策の模様はこちらから

 過去に巡った木曽路の印象は、町並みはよく残っているけれども、映画のセットのような、あまりに観光的で、人々の生活を感じることはあまりなかった。
 宿場の街道に面している建物はすべてが土産物屋だったり商業施設だったから・・・。

 もうすこし木曽の生活の気配みたいなものを感じたくて、この週末はそんな目的で木曽にやってきた。


 そんな木曽路散歩、まずは、三留野宿へ。
 三留野宿は中山道の41番目の宿場町。
 妻籠宿と野尻宿の間に位置する。

 馬籠峠の取り付き口になるため江戸時代はたいそう栄えたらしいが、明治時代の大火で当時の町並みは失われてしまっている。
 だから、木曽観光でも名前が上がることはまずない。

 最寄り駅は南木曽駅。
 元は三留野駅と名乗っていたらしいが、昭和43年木曽郡が誕生した頃、南木曽駅と改名した。
 三留野宿の最寄りというよりも妻籠駅の最寄りと言ったほうが聞こえが良かったのだろう。
 過疎の町にしては有人駅で驚くほど立派な駅舎で特急も一部停まるのも、妻籠への観光基地だからだろう。
 実際、三留野宿までは結構の距離だ。

 駅の側には木曽川に大同電力社長がかけたと言われる木造の桃介橋が掛かる。
 国道からも見える橋は、この辺りのランドマークだ。

 三留野宿は駅から桃介橋を超えてしばらくした先にある。
 駐車場が見当たらないので、国道沿いにあった道のオアシス三留野宿ってところの駐車場に車を止めたんだけど、ここって公共施設じゃなかったのかな?私有地だったらごめんなさい。


 そんな道のオアシスから中央本線を高架でくぐった先が三留野宿だ。

 明治の頃の大火で古い町並みは焼失してしまっている。
 町の中心は南木曽駅の周りに変わられてしまった。
 国道沿いでもなく、隔離された地域。

 でも、そんな街の雰囲気はすこぶるいい。
 人はだれも歩いていなかったけど(笑)

 商店もろくにないような集落だけど(これは木曽の観光宿場町以外の宿場全体に言えることだが)
 人の生活感が薄っすらと漂う。(人を全然見なかったけど)

 このひっそりと感がなんとも言えない。

 世間から隔離された空間に暮らす人々。

 どんな人が住んでいるのか見てみたかったなぁ。

 農業しか産業がなさそうな地域。

 古い宿場だったってことが唯一の自慢なのだろうなぁ。




 
 

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