【東京都渋谷区】転落の影─恵比寿ガーデンプレイスの変化 23.07.15_13:20
東京都写真美術館で写真展を鑑賞した後、恵比寿ガーデンプレイスをスナップしてみた。
サッポロビール工場跡地の再開発事業として開業したのが94年のこと。
バブルの崩壊に人々が薄々勘づき始めていた頃。
ガーデンプレイスのビアホールでビールっていうシチュエーションは当時としては憧れでもあった。
唯一の欠点は恵比寿の駅から遠いこと。動く歩道は以前からあったけれども、気軽に飲むのなら渋谷を選択していたかな。
当時は飲酒運転の罰則が今ほど厳しくなかったので・・・(それは秘密)・・・そういうときは迷わず選択していた気がする。
そうこうしているうちに恵比寿の駅周辺がどんどん開発され、芸能人やイケてる若者が恵比寿の隠れ家的な酒場で飲むようになると、ガーデンプレイスまで足を運ぶ人が激減した。
駅からの動く歩道を利用しないと、強烈な坂で少なくても酔って上り下りするには困難極まりなかったから。
そうすると、ガーデンプレイスに入っていた高級ブランドの店舗が徐々に姿を消していき、かわりに空き店舗が目立つようになる。
他所から遊びに来る人の足が遠のき、ビヤホールが閉店し、三越が撤退し。
住民の利便性がなくなる始末。
まぁ、こんなところに住むような上級国民が困ろうが何しようが庶民には関係ない話だけれど、恵比寿は衰退の一途となった。
飲酒運転の規制が強化されたのも原因だろう。
自分も、写真美術館に用事があるときくらいしか、ガーデンプレイスの山の上までやってくることはまずない。
凋落の一途の人工タウン。
以前のキラキラ感をビールの街は取り戻せるのだろうか?
今も、クリスマスのときだけは、若干賑わうみたいだけれど。
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