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【神奈川県伊勢原市】伊勢原日向で彼岸花 22.09.22_08:40

 日向薬師の門前、大山の水を集めた日向川が流れる日向渓谷と呼ばれる深い谷に猫の額ほどの土地を利用して田畑が広がる。

 神奈川の彼岸花の名所といえば、日向の田園の畔に咲く彼岸花が有名。

 何しろ開発から遮断されたような土地。

 侍の時代からこうなのだろうと思わせるような牧歌的な風景に、情熱の赤い彼岸花が不似合いでもあり、妙にお似合いでもあり。

 猫の額ほどの田畑で生活が成り立つとは思えない。

 きっとここに暮らしている人は何らかの仕事を別に持っているのだろう。

 そう考えるとなかなか生活も大変そうだ。

 近所に仕事があるのだろうか?

 ついついそんな事を考えてしまう。

 だから稲刈りだって休日を利用するしかないのだろうし。

 長閑な風景だって見物に来る方はいい気なものだと思っているのだろうなぁ。

 歩いていけるようなところにコンビニもスーパーも駅もない。

 そんな生活・・・憧れでもあり、ちょっとありえないような気持ちもあり。

 日向の田畑の脇に立派な日向神社がある。
 元は白髭神社といったらしい。つまり高句麗から逃れた王を祀っている。
 半島を逃れた高句麗の王族は最初大磯あたりに居を構え日向のあたりに移住。やがて埼玉の日高へと移っていったそうだ。日本の奥へ奥へと隠れるように居を移した悲しさ。

 日向なんて言う割に日が当たらない。なんだろうなぁ。この感覚。

 そんな日向に彼岸花の赤だけが妙に目立った。





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