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1000日チャレンジ 634日目 「宝飾時計」観劇記録(一部ネタバレあり)

ゴールまで266日

★BMI:24.3

★先日、東京池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演中の「宝飾時計」を観たので記録に残しておきたい。

「宝飾時計」

◎公演概要
会場:(東京)東京芸術劇場プレイハウス 大阪、鳥栖、愛知、長野を巡回
上演期間:(東京)2023/1/9(月・祝)~1/29(日)
作・演出:根本宗子
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
企画制作:ホリプロ
キャスト:高畑充希、成田凌、小池栄子、伊藤万理華、池津祥子、後藤剛範、小日向星一、八十田勇一

(以下、公式siteから引用)
「子供の頃から「女優」として生きてきた、主人公のゆりか
30歳を迎え、自分の人生に迷う日々
自分の人生は一体誰のものなのだろう
彼女が選ぶ、人生の進め方とは
女性ならではの独特な視点で注目作を生み出し続けている根本宗子がオリジナル脚本・演出を手掛け、豪華実力派俳優陣とともに創り出す新作舞台。衣裳はファッションデザイナーの神田恵介(keisuke kanda)が、初めて演劇の衣裳を担当する。メインビジュアルのために作られた衣裳には、ベビー服や学生服など、主人公のゆりかの生きてきた様々な時代が詰め込まれている。」

★story(以下、公式siteから引用)
「主人公のゆりか(高畑充希)は子役から女優として活躍しているが、驚くほど業界に染まれていない。30歳を迎え、同級生たちが次々と結婚し子供を産んでいく中、「私は何のためにこんなことをやっているのだろう」と自分の存在の意味を見つけられずにいた。そんな彼女の心を日々支えているのはマネージャーの大小路(成田凌)。ある日ゆりかのもとに「21年前にやったミュージカルの記念公演のカーテンコールで、テーマ曲を歌ってくれないか?」という依頼が飛び込んでくる。それは彼女の原点となった舞台だった。大小路に説得され仕事を引き受けたゆりか。現場で、当時一緒にトリプルキャストとして主演を務めていた真理恵(小池栄子)と杏香(伊藤万理華)と再会する。自分の人生を肯定したい3人は、他者を否定することでなんとか自分を保っていた。その会話は21年前も今も変わらない。
過去と現在を行き来しながらゆりかは自分の人生を振り返り、孤独に押しつぶされそうになる。日々増える無力感の中、ゆりかは自分の人生の肯定の仕方を考え始め・・・。」

★(感想)
いやぁ。すごい、すごいものを観させて頂いた。休憩をはさんで前後半それぞれ70分程度のお芝居。前半は、素晴らしいアンサンブルの交響楽あるいはオペラを観ているかのよう。現在と過去を行き来しつつ、軽快なテンポの会話が俳優陣の言葉が、まるでオーケストラのように紡いでいく物語。舞台上でのヴァイオリンやピアノ演奏もいい調和。それが、後半には、一転、ほぼずっと高畑さんのモノローグの中で、緊張感のある物語として、時に前半と同じ場面を俳優たちが演じながら、ある意味、”回収”されていく。
 まず、高畑さんの圧倒的な演技力。すごい。私はこれまでも、高畑さんの舞台を観てきたが、「奇跡の人」を超える代表作になることは、間違いないだろう。
 小池栄子さん、伊藤万理華さんも高畑さんと同じく幼少期と現在を行き来する役柄だが、うまく演じ分けられていて、自然に受けとめることができたように思う。お2人の舞台の作品を観るのはこれが初めてだったが、今後にも期待したい。
 やはり、根本宗子さんの脚本のすばらしさと、回転する舞台装置を使った演出のすごさに感嘆した。ただ、ストーリーとして、最終盤の部分を無くして観ている人に想像させるような終結でも良かったのかなと思った。それでも最終盤の高畑さんの歌う椎名林檎さん書下ろし、“青春の続き”も情感あふれていて、体中が震えるような感覚に襲われた。
 これから先も長く再演を続けてほしい作品だ。年齢を重ねた、高畑充希が演じる”ゆりか”も観てみたい。


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