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1歳児とワンオペで韓国に行って気づいた3つのこと

Voicyで毎日配信を聞いている木下斉が日本人は内向きすぎる。海外に行くことで日本では経験できないことをしたほうがいいとよく説明されていた。私はタイの田舎に3年間住んでいたことがあるし、海外旅行もコロナ前(出産前)は年に10回近く行っており、また海外の人と仕事で毎日やりとりしているので、私は日本人の中では海外に目を向けている方であり、海外に行ってもそれほど気づきはないのだろうと思っていた。しかし今回韓国に行ったことで、たくさん自分の中で気づきがあったのでそのことをシェアしたいと思う。

①ずっと同じ場所にいるとなんでもできる錯覚に陥る

前述の通りコロナ前は頻繁に海外に行っており、海外には慣れているつもりだった。しかし、今回子連れで海外に行き、子供を見ながら慣れない韓国で移動等することを通して、空港から市内への移動という簡単なことでさえもうまくできず、年を重ねある程度のことは何でもできると思っていた自分の考えを改める必要があると強く感じた。自分がある程度のことができるのは自分の領域の中だけのほんの少しのことであり、少し外に出ればそれは通用しない。自分はできることが本当に少ない人間で知らないことがまだまだたくさんある、もっと謙虚にもっと勉強をしていこうと思った。

バスの移動も一苦労

②休戦中ということの意味

歴史の授業で学んだ通り韓国と北朝鮮は休戦中で、そのことを言葉としては理解していた。しかしながら、休戦中であることが社会にどのような影響を与えているのかそういうことまでは理解できていなかったと痛感した。街を歩くと軍服を着た男性が良く歩いている。始めは韓国はそういうところなんだという風に思っていたが、それは休戦中であるためだということを少し時間がたってから気づいた。また戦争が始まる可能性がある、だから軍服を着た人が歩いているし、韓国には徴兵制があるのだ。どうしてこんな当たり前のことが分かっていなかったのだろうと自分が恥ずかしくなった。休戦中であるために人やお金のリソースをこれらに使わなければならない、それを未来の投資に使うことできたら韓国はもっと発展していたのかもしれないと考えると、お金というリソースを高齢者ばかりに使い続ける日本と重なる部分があるなと感じた。戦争が人の死をもたらすだけではなく、未来を作っていくことにも影響しており子供を持つ親の立場としてはとてもつらいことだと思った。

③博物館や美術館に興味がない日本人

今回ちきりんさんがおすすめされていた戦争記念館を訪れてみた。そもそも来ている人が少なかったが、日本人は私以外で1人しか見なかった。韓国に限らずだが、日本人は海外の博物館や美術館にあまりいかないように感じる。あくまで私の体験ベースで言っているので違うかもしれないが、、、ただその理由の一つとして日本の教育において、”答えは一つ”と教えていることにあるのかなと思う。日本の教育は詰込み型で一つの事実に対して複数の解釈があるということを教えない。朝鮮戦争という事実に対しても、韓国の解釈、北朝鮮の解釈、世界の解釈によってとらえ方が異なる。例えば、この戦争記念館では朝鮮戦争が始まった理由を”北朝鮮の侵略”と断定しているが、ネットで調べた情報だと”北朝鮮の侵略と考えられている”とされていた。同じく美術品も一つの作品に対してそれぞれの見解があっていい。しかしながら日本人は、美術品に対してもこの作品は”○○が××を描いたものです”としてしまう。そこでの議論や解釈の違いを楽しむことを知らないから、日本人はそこに足を運ばないのかなと感じた。

戦争記念館にて

今回韓国を訪れてみて自分自身考えさせられることがたくさんあった。(木下さんの言う目から鱗ピーポーにならないようにしなければならない)それがすぐに自分のキャリアアップにつながるとかそういうことではないが、こういう経験の一つ一つが自分を高めてくれるものだと信じて、これからも外に出ていくことをしたい。そして子供が大きくなったら外で感じたことを一緒に語り合える関係になれたらいいなと思う。