かみさまは ひとをつかって わたしに罵声をあびさせた わたしに投げかけられた ことば 愚か…
何を食ってんのかわからないおばあさんだね あの人 多恵子はひそひそ呟かれる近隣の主婦の話…
ひとはよ ちょいとしたことでも 傷ができる たとえあなたがよかれと思っていったことでも ち…
魔法があるのなら 君の前から姿を消してみせる いない、いない~っ ばぁ~(笑) 君の目には僕…
思考せし野薔薇のような 自我 その思考を続けることは まるで野薔薇を掴んでそのまま歩くよう…
自分の歩みが ひとより早いと気づかず 駆け出すスーパーの 出口で 前を歩く老女の歩みの遅さ …
教会で説教をききし 少年の手はかたく握られている うつむきながらチラチラと周囲を伺って …
じいちゃんが 緑でおおわれた 小さな用水路にまたがり 野良仕事で汚れた手を洗っている じゃ…
野鳥の雛が口をあけ おやの野鳥がやるエサは 虫くれ それでいいと育てし おやは それしか口に…
愛を置き換える 恋人への愛を 家族への愛を 隣人への愛を 置き換えて地球をまもる その置き換…
テトラポッドのある 清流 木々の陰、光る水面 蒼い川面の底に 泳ぐウグイ テトラポッドに膝を…
たばこを吸うことはわるいこと? 他のひとにめいわくがかかるから? でもぼくは たばこを吸…
あるものを あるだけひとに与えていた ばあちゃん あるものを あるだけわたしに与えていた ば…
こころを鬼にしたとき 鬼にかわったあたしのこころで ひとはすくえるか? 鬼がひとをすくうの…
河川敷の野球グランド ひとのけはいはない あたたかい光が溢れる ただ外野の向こうに 風に…
夏帽子を被り 猛々しい草むらの陰に身を隠す 肩を張って威圧するかのような茂み その隙間から…