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神様なんて信じてないのにお祈りしてしまう問題

 神社とかお寺、宗教についての本を読んだり、歴史を知ることは大好き。思想を知ることも大好き。だが、信じていない。特に新興宗教。誰かがそれで救われているなら、否定はしないけれど。

 今、休職中だが、働いている場所が病院であり、その専門が緩和ケア病棟があった。仕事が終わって、いざ病院から出ようとすると、「こんにちは」とあいさつする人が。職業柄すぐに反射的に返事をするものの、相手に違和感を覚える。そう、宗教のお誘いだったのだ。ここがどういう病院なのか知っているのか、ある意味なかなかやるなと思った。

 前にも誘われたことがあった。最初を普通にヨガかなんかのお誘いだった。しかし、話を聞いているうちに、宇宙をすべてを知るための講座とかよくわからない領域の話に突入しだしたので、途中遮ってなんとかその場を去った。いやいや、ほんの数回の講座で宇宙の原理とかすべて理解したら、ノーベル賞もんだよと突っ込みながら帰った。

 そんな自分ですが祈ってしまう。特に今回の腸管型べーチェット病で多量の下血、なかなか鎮痛剤が効いてくれない拷問のような腹痛を経験してから。祈ったってどうにもならないと分かってる。信じているべきものは現在使っている薬と注射。それでも祈ってしまう。本当に都合のいい時に神様という存在を肯定し、勝手に祈る。祈ったって無駄だと半分思いながら。

「薬と注射が効きますように。再入院になりませんように。もう症状悪化しませんように。穿孔とか手術とかストマになりませんように…。etc.」

 叶えてくれるならどんな神様だっていい。毎朝祈って、毎晩寝る前に祈ってる。自分勝手でごめんねって思いながら。

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