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楽しく読める”平安宮仕えレポート”『紫式部日記』現代語訳オススメ4選

ごきげんよう。霜村夕季です。

大河ドラマ『光る君へ』の影響で書いた記事が、最近ご好評いただいてます。

大河ドラマの方は、紫式部となるまひろの人生が源氏物語の執筆とともに大きく動いて、面白くなってきていますね。

彼女が書いたもうひとつの作品、『紫式部日記』があります。

紫式部日記は、紫式部の視点で当時の宮中の様子などが鮮やかに記録された、いわば『平安時代の宮仕えレポート』です。
日記ではあるものの、そこは作者・紫式部なので、きちんと読み応えある文学作品となっています。
紫式部自身の人となりもちらほらと見えてくるので、親近感も湧きます。

大河ドラマでも、この作品中に出てくるシーンがいくつも再現されていますね。
元ネタを知ってるものとしては非常に面白い!

雅な平安時代の宮中、貴族文化、人々の生活を垣間見れる作品。
今回はそんな、『紫式部日記』ご紹介します。

おすすめの紫式部日記現代語訳作品

①紫式部日記 現代語訳付き (山本淳子 訳註)

王道・正統派タイプの作品を選ぶのが、今回なかなか難しかったんですが、私はこちらを選んでみました。
現代語訳だけでなく原文も載っているので、作品を文学的に少し深く掘り下げて読みたい方にもおすすめ。

②新編人生はあわれなり…紫式部日記(小迎裕美子 著)

小迎氏による漫画化作品。
枕草子につづき、こちらもコミカルで面白いです。
人間関係だったり日常の色々だったり、『感じることは今も昔も同じなんだなぁ』と、平安貴族に共感を持てるようになる一冊。

③紫式部は今日も憂鬱 令和言葉で読む『紫式部日記』(堀越英美 著)

『令和のミドサーOL言葉』での超訳作品です。
表紙は創作っぽいと思いましたが、まさかの全訳。図解付き。
令和の現代によくあるブログのように親しみやすいので、若い方にもとっつきやすいです。
わたしはこちら、非常に好きでした笑

④新・紫式部日記(夏山かほる 著)

こちらは紫式部日記をベースに、新たに構築された平安フィクション。
藤原道長政権の壮大な権謀術数に巻き込まれていく、これもまた別の大河ドラマ感のある作品です。

読みやすい現代語訳作品が多い『紫式部日記』、あなたはどれを選ぶ?

選書しながら気づいたのが、紫式部日記は、正統派の文学作品というよりかは解説的な作品が多いという印象。
これは紫式部日記がそもそも、レポート的な性格・役割であるからなのですね。

紫式部が記録として残してくれたからこそ、1000年後の私たちが平安時代の様子を知ることができるわけです。

楽しく読める作品が多く、平安文化を垣間見られる紫式部日記。
あなたはどれを選びますか?



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