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#46 タイムマシーン


写真を見返すと

写真と共に思い出も蘇ってくる

奈良美智さんが

自身の書籍でも同じようなことを綴っていた

「時間を忘れて過去への旅路が始まってしまう」と

一枚の写真からその時の出来事がフラッシュバックする


正直
「こりゃなんの時に撮ったんだっけな?」
と思うものも少なからずある

例えば

電車の中で撮ったであろう写真は

果たしてなぜ撮ったのだろうか

今では思い出せない

だけれど

知り合いも映っていない

インスタ映えするような写真でもない

ただの日常の電車の中

その写真を残しているのには

きっと何か理由があるはずだ!

と思うのである

しかし

その理由は一向に思い出せない

うーん、間違えて撮ったのかしら、、、


そんな写真とは違い

そのときの気持ちも一瞬でフラッシュバックするような1枚もある

例えば

何気なく撮ったであろうHUBでの一枚

お酒をまだ飲んでいた数年前

日付は1月2日

大親友

年明け会いたいねって約束をしていた日

午後から

少し初売りを見て

行き慣れないカラオケ店だけれど

カラオケに行って歌った

そしてじゃあ飲もう!となった時

実は地元での約束もあってそんなに時間ないんだよね、、、

と言われたのである

笑っているけれど

正直

もうすぐ帰らなきゃいけないのかと

寂しかったこと

本当はもう少し飲み明かしたかったこと

その時は言えなかったけど

そんな想いがあったから

何気ない1枚だけれど鮮明に思い出す


数年が過ぎ、その子とその写真を見たら

その子は覚えていなかった

そう言うことだ

でも

「うわー、ごめんね、あの時は!」

と今になって一瞬あの瞬間に戻れた



アルバムに残る

どんな写真の1枚も

きっと

その当時の自分を映し出す1枚で

スクショであっても

よくわからない風景でも

ちゃんとポーズして撮ったものでも

過去への旅路

過去の自分に会えるのである

人生は逆戻りできないけれど

写し出されて保存された写真は

タイムマシーンになる



心に眼に焼き付けて、、、

そう思うこともあるが

人間は忘れやすい生き物

過去への手がかりとして

写真は最高のツールであり

時に立ち止まって振り返って懐かしみ

また先の人生を歩んでいくのである


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