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男性のプライドがちょっとだけ低かったら確実変わっていたんやってこと

題名長いですが・・・

これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話

著者は カトリーン・キラス=マルサル
BBCの選ぶ「今年の女性100人」に選出された 
スウェーデン出身ジャーナリスト

以前、読んだ『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』

スーツケースの話や自動車の発明の話は
ちょっと、「アホやん」(大阪人なので、割と愛着持ってです)
という男性のプライド

とにかくチカラが強いことが、男性のらしくあることだから
たかだかスーツケースにコマつけて転がすとか
馬なし馬車(自動車のこと)を乗るなんて!
(馬を乗りこなすのは、強い男のステータスと思われていた)

カール・ベンツは、馬なし馬車(自動車)を作ったが、
その開発資金は妻のベルタ・ベンツだったし、
出来上がった車で長距離移動したのも彼女だった。

このエピソードで面白かったのは、男性は車に乗るにしても
チカラを使うこと(エンジンをまわし棒でチカラいっぱい回す)が
ないと、男性に必要なものと認識しない。

そして、驚くべきことは、この最初の頃に
すでに電気自動車が作られていたということだ。

ただ、スターターでエンジンがかかる車は、
女性的だというので、男性の技術者も販売者も
量産しなかったということ。

テスラに乗れる男はかっこいい。みたいに言う
男性たちとのギャップに笑ってしまった。

最初のプログラマーは女性だった
最初の宇宙服を作ったのは女性だった。

発明は、必要なところから生まれている

ポリオの後遺症で両足麻痺の女性が、
車輪付き歩行器や車いすを
発明し、自分のために作るが、
起業はできず、

目が不自由な人のやり取りのために
キーボードが作られ

右手神経障害の人が、
今のスマホにつながるタッチパネルを考えた。

だが、それぞれの発明は女性だったから、
融資をうけることができず、
銀行口座を持つこともできなかったので
家庭の仕事の延長での起業規模から大きくできない

妊娠・出産のカラダの負担
資金の少なさ
現金を持っていない

という経済リスクが、ある女性たちは
男性同様にはいかない という事実を
男性たちは、1mmも想像しない

今の世界は男性の発明だけで
作られているわけではない

女性やハンディがあるからこその視点が
より良い生活のために発明されてきたこと

男性が賢く
女性は不出来なもの
という思い込み、刷り込みに
気が付かなければならない。


ロボットに仕事を奪われるかもの恐怖を感じたなら

仕事の効率化がどんどん進み
DX化といわれている。
インボイスは、本当に効率化か?

ロボットに仕事を奪われる心配より
今の状態、特にギグエコノミー(単発仕事)に
多く現れる心配

ピッキングの時間を決められ、遅れるとペナルティ
シフトに余裕はなく、休みたい時は
代わりの人を自分で探す。

DX化のための入力作業は、ひとり〇分で終了させる
出来なければ、サービス残業 
だって決められた仕事ができないから。

ちょっと待て・・・
人間をロボットとして働かせている。

そして、この傾向は女性が働いている環境で
おこっていることが多い。

家庭の仕事を担うことになっている女性たちは
柔軟な働き方を求めて、
パートタイムなどの働き方を選ぶことが多い。

中途半端に働いて、ダンナの扶養からはずれると
収入よりも税金、健康保険、子どもの保育料
が上回る可能性が出るから、セーブする。

経済リスクはやっぱり大きいのが女性だな・・・

魔女

自然のチカラを活用する能力が高い女性として
西洋でも中国や韓国でも
女性が薬草などで薬を調合する。

今深夜に放送されているアニメ
『薬屋のひとりごと』
https://kusuriyanohitorigoto.jp/
オンラインの投稿小説が原作だそう
架空の中華風帝国を舞台に、後宮に勤める官女が王宮内に巻き起こる事件の謎を薬学の専門知識で解くミステリー、ファンタジー、ラブコメ小説

その昔、天災は、魔女のせいだということで
西洋では多くの魔女狩りをしていた

日本でも天災を鎮める人身御供は女性だし
巫女やイタコやユタ など
あちらとこちらをつなぐ役は、女性が担う

自然や見えない世界の領域は
女性が担ってきて、科学のチカラで理論されると
男性世界のモノとして扱われ(天候など)
魔女はいなくなった。

見えない世界を受け入れていくべき

データ、数値、理論、数式、分析
これらをどんどん高めていって、
世界はどんどん発展してきた。

お金という経済指標を使い、
どんどんその思考に依存して生きてきた

人は、自然を人にあわさせるようにしてきたあげく
機械に人があわさなければならない世界をつくった

母なる地球

私たちは、住む地球を女性として扱う
全てを包み込み
何をしても黙って言うことを聞く
女性として扱った結果が今。

自然災害は、地球の声を聴かずに
人がわがままに、崩壊してきた結果

男性的な見えるものだけを扱った生き方に
もう限界がきていることを
私たちは、感じている。

少なくとも女性的なこころの部分は
「このままじゃいけない」と
感じているはずだ。

女性リーダーが必要
と言われて久しい。

ただ、女性に役職をつければいいのではない
とこの本を読めばよくわかる。

女性を優遇せよではない。
自然のことなど見えない世界
必要なところからの工夫からの発送

女性的な発想と行動を制限することを
やめていく時に、
今来てると感じているのは、
多分私だけじゃないと思う。




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