ネガティブなことばのない研修
以前、研修を受けてくださった方の「振り返りシート(アンケート用紙)」に
「えがおさんの研修は、否定的な言葉やネガティブな言葉がなかった。
普段から意識されているんですか?」
と書いてくださっている方がいた。
本人は、言われて初めて気づいたことなので、「そう感じていただけていたなら良かった」とか「ネガティブなイメージのない研修であったら良かった」とほっとしていたくらいだった。
で、その言葉に自分のルーツを探ってみた。
就職支援をしていたころ、就活生が面接で使う言葉に関して気を付けていることがあった。例えば、自己PRを伝えるときに
「リーダーとしてメンバーが”辞めないように”対話を大切にしました」
「リーダーとしてメンバーが”続けられるように”対話を大切にしました」
というようなもの。
「辞めないように」も「続けられるように」も、「人を残すために」対話を大切にしたことは同じことなのだけど、受ける印象が違う。
同じように
「病気にならないように努力しています」も
「健康を維持できるように努力しています」も似たようなことに感じるけど、やはり受ける印象が違う。
言葉の印象で、その人の印象が左右されることもある。だから就活生には、特に言葉選びに関してお話しをすることも多かったように思う。
そんな言葉の選び方に気を付けながら就職支援をしてきたからか、私のつくる研修ではあまりネガティブな印象を持つ言葉が登場しなくなったのかもしれない。
研修の度に、とても意識して「肯定的な言葉!」を探しているわけではなく、受講生の方に言われて初めて気づかされたことだったので、私としてはそのルーツを探るよい振り返りの時間となった。
いつも受講生や主催者の方からいただける振り返りは気づきが多い。
たくさんフィードバックをいただける関係を作れる講師でいたいと思う。
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