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気持ちがすっきりしました。

 こんにちは😁✨児童養護施設出身、少年院出身の青年たちをサポートする団体 NPO法人スマイルリングでの日常をnoteしています☺️


 ちあきさん。僕もう、どうしていいかわかりません。苦しくて苦しくてたまりません。


 LINEが入る。
 どうしたのかなあ…。
 電話をしてみると、嗚咽で声にならない。


 どうしたの?今から会うかい?


 はい…。と言うか細い声に、じゃあ、15分ぐらいかな。待っててね…と言って、鍵とティッシュの箱を持って車に乗り込む。


 車の運転をしながら、どうしたのかなぁ…職場で誰か殴ったり暴れたりしたのかなぁ…。それとも彼女にでもふられたかな…?などと思いを巡らす。

 それでも…。

 “こんなふうに、泣きながら電話をかけてくれるようになったんだなぁ…。”

 と、なんだか少し嬉しい気もする。


 世の中に適応するのが、少しだけ難しい子がいる。かく言う私もそうだった。

 周りからみればわがままを言っているようにしか見えないかもしれないが、決してそうでは無い。敏感過ぎるのだ。

 
 言葉でうまく説明できないと、なかなか周囲に理解してもらえず、とても歯がゆい思いをする。

 理解してもらうのを諦めるか、怒りを爆発させるか、とにかく、不器用な方法でしか自分の感情を表現できない青年がいるのだ。


 そんな彼らが求めていることは何かと言えば、もっとゆっくり、自分の話を聴いて欲しいと言うことだと思う。



 ゆっくりゆっくり焦らずに聴くことだ。ごちゃごちゃしている話でもなんでも、話したいように話してもらう。それをただ、じっくり聴くだけで良いのだ。


 “着いたよー”とLINEを打つと、泣き止んで、少し恥ずかしそうな彼が、ゆっくりゆっくりと車に乗り込んできた。


 マックでも行く?と聞くと、ハイ…と答えた。

 ああ、大丈夫だな…と思う。


 車の中で一生懸命話をしてくれた。聴きながら、彼も本当に成長したなぁと思う。

 自分の感情を整理するのがとても上手になったねぇと思いながら、うんうんと相槌を打ってマックへと走る。


 『ダブルチーズバーガーのセットで🍔🍟🥤』


 ハンバーガーを食べながら、いつしか笑い顔になっている彼を見て、嬉しいなぁと思う。この子はどんな大人になるんだろうか。


 送り届けた帰り道にLINEが入る。


 “ちあきさんに聞いてもらってスッキリしました。いつか必ず恩返しをしたいと思うぐらいです”


 私もスッキリしたよ✨

 ありがとうねぇ。


今日も素敵な笑顔に出会えた1日でした☺️
NPO法人スマイルリング
理事 ののむら ちあき😁✨

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