I CAN FLY
18歳の入院生活は、人生初のリハビリを経験し車椅子のゴールド免許を取得しました笑
小さい頃はリハビリがなかったので、リハビリ自体も初体験。
足首の運動から始まり、少しずつ筋肉に動くよーと呼びかけるようにPTの先生の指示で少しずつ動かします。
この時は金属のプレートで骨を固定していたので、術後は異物感がありました。
1/4荷重からスタートで、ウォーキングマシンのような機械に立って荷重の感覚を掴みます。
面白いもので、ただ立つだけだと過荷重になりそうなのに体が庇うのでむしろほとんど荷重がかからない…
後ろからPTの先生にお尻の位置を直され、恐々荷重を乗せていく…
あれ?
思ったより痛くない。
それを繰り返し、とりあえずその日のリハビリは終わり。
部屋に帰ってきて、車椅子への移乗もフリーになると私の羽が開きます笑
車椅子に乗れば、どこへでも行ける!
朝一のバイタルチェックの後は、洗顔してみんなにおはようの挨拶をして回ります。
病室での会話なんて、本当に他愛のないことばかりです。
冬の入院だったので、今朝は寒そうだねーとか朝ごはんのメニューがイマイチだとか笑
朝6時には看護師さんがバイタルチェックに回り、朝ごはんは8時。
この2時間が、なかなか待ち遠しくて長いのです。
入院して最初の頃は、18歳の私にみんな何を話そうかと考えて好きなアーティストは?とか高校はどこに行ってたの?とか質問攻めだったけど私の性格が誰とでも仲良くなれる実年齢より精神年齢がかなり上の女子だって分かるともはや年齢の壁は皆無。
本当に18歳?って聞かれるくらい、どうやら私は大人びていて10代を疾うに過ぎているように感じられるらしい笑
お陰で、両親よりも年上の友達が沢山できました。
この時、ベッドが隣だったSさんとは今でも毎日電話で話すくらいの大親友です。
お互い、いつでも味方。
会ってランチはなかなか出来ないけど、愚痴を言い合ったり家族には言えない本音みたいなものを吐き出し合ったり笑
本当に大切な存在です。
そして、入院生活はカレンダーを見つめる日々となっていきました。
この時、11月に入っていて私はそんなに長い入院生活になるとは思ってもみなかったから…
当たり前にクリスマスは家で過ごせるものと思っていたのです。
毎日リハビリをしていく中で、荷重はなかなか上がらず病棟での松葉杖移動は許可が出ず。
気付くとクリスマスイブが数週間後に迫っていました。
クリスマスには帰る!
それが、口癖のようになってとうとう回診の時に主治医に聞きました。
この時、私1/4荷重。
すると、「クリスマスに退院は厳しいかなー…。せめて、1/2(荷重)になってからかな。」
そう言って去っていきました。
私はガッカリ。
松葉杖で歩けているから尚更、家に帰ってからの大変さより帰りたい気持ちが強くなってしまっていました。
主治医が去っていって30分後くらいに、M先生が登場。
私はすかさず、「ねぇ先生、私クリスマスに帰れないの?主治医が1/2まで我慢しようって言ってたんだけど…」と聞きました。
すると「え?あぁ、いや、ここに居なきゃいけない医学的理由はないはずだけど…。」
その言葉を聞いて、「え!!帰って良い??」とテンション上がりまくり笑
M先生も慌てて、「待って待って!僕からも話してみるからね。」と。
さぁ、18歳女子はもう帰ることしか頭になくなって大変!
親に連絡を入れ、周りのみんなに良かったねーとお祝いされ笑
はてさて、主治医とM先生の見解が違う中で都合の良い方を信じ切る何とも自分勝手な18歳女子…どうなることやら…