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築城400年の記念年だった福山城
今年行ったお城をおさらいしよう。
行ったきっかけは何だったか。築城400年の記念年だった。一面が鉄板の壁がある。黒くてかっこいい。あとはちょうどチームラボのイベントをしていたからかな。何気に行ったことがなかったチームラボ。
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福山城は本当に新幹線駅のド前にあった。ホテルの窓からもお城をパノラマで一望できて、吹雪かれる姿が素敵だったな。だんだんと日が落ちていって、チームラボの極彩色の世界が際立ったのを確認してから城へ向かう。といっても、すぐそこ。2mくらいの横断歩道の先に石垣がそびえていた。二の丸に駅があるってこと?
本丸に到着してからは皆さん写真を撮るのに忙しいか、タマゴの隙間を迷路のようにして鬼ごっこ。小雪がちらつく冬の夜にまぁよく集まるな。昔、庶民は入れなかった場所ではしゃいでいるのはおもしろかったな。
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わー、なんの動物だろ?ライオン?花びらの吹雪が素敵。タマゴ広場の他にも本丸を取り巻く石垣にグラフィックが投影されていた。
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蜷川実花さんの世界のような壁を過ぎると白と青だけで描かれた大名行列?阿波踊り?ソーラン節?みたいな一定のリズムでおじさん、うさぎ、かえるが動いてた。超獣人物戯画かな。不気味だけどおもしろくてずっと眺めてしまった。
で、何か視線を感じて振り返ったら、この壁を眺めるように立つ阿部正弘さんの像が。彼には照明が当たっていないのとチームラボが派手だからか誰も見てなかったな。チームラボの入場料は確か1500円くらい。ライトアップ以上に装飾された夜のお城を見るのもまたいいね。
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この教会もどきの結婚式場にはびっくりした。お城からこんなに近い場所に教会風建築物をさせたら興醒め。調べたらイタリア・テルニにあるセント・バレンティーノ教会の祝福を受けてるらしいけど、福山のこの建物はゴシック建築だよね?ノートルダム大聖堂に似てる。テキトー。
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翌朝。窓から見えるお城が凛々しかった。風が強くて寒そう。置きぱなしのタマゴが揺れてたし。前の晩にはよく見えなかったお城への道。今度は写真の左下で見切れてる正規の登城ルートの方から行ってみたい。
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福山通運のトラックが横付け?前付け?そうか、福山の運送会社だよね。お城ってこんなところまで車両通行OKなんだなとつい撮影。
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たまご越しの天守。
駅直結レベルの立地だからか、出張前か後かに立ち寄ったと思われるサラリーマンがいたな。皆さん、ひとりでニヤニヤしながらかっこいいお城を写真に収めていたのが微笑ましかった。
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ここにあった本丸御殿。伏見城の杉戸も良い。見たかったな。
天守は戦後に作り直された鉄筋コンクリート製で、かつての姿とは違うらしい。よくあることだけど、思っていた以上に現代の建築物だった。
天守内を博物館として使用しているタイプなんだけど、福山城はガチの展示室。地域のコミュニティセンターとか区役所の展示コーナーみたいな簡素な作りで、お城風情な外観とのギャップがすごい。ビニールっぽい床とか。もう少しお城を意識して、木目調にするとかできなかったのかな。
展示室だから展示数は充実してたと思う。水野家と阿部家の物。水野勝成さん。『どうする家康』の時代をそのまま生きているはずなのに、そういえばご本人はまったく出てきてないよね?家康のいとこなのにね。先週の放送で両軍書面が行き交ってたけど、どっちにつくかで勝成さんのお父さんは殺されてしまっていたそうで。こういう感じだったのねと思った。
勝成さんで気になるのは、身分にそぐわず先陣を駆けて功績をあげてしまう人らしく、それを家康に禁止されても守らなかったというエピソードがあること。75歳で島原の乱に出陣しているのもえっ…となるし、この時代で88歳まで生きているのもエネルギーがおかしい。あとは城下町を作るのが上手だったというのももっと体感したいと思う。
次に阿部正弘さん。ちょうど漫画の『大奥』で阿部正弘さんのところを読んでいたので「おおっ」となった。手腕は素晴らしいのかもだけど、この方は東の桜餅=長命寺の売り子ちゃんをたぶん権力とお金でかっさらったんだよね。歳の差20歳ってうわ〜。しかも福山城には1度しか来てないらしい。立派な鎧もあったけど、この時代の人では着る機会はないだろうな。
展示物では、奥方の着物も気になった。刺繍の柄と刺し方は今も変わらないのだな。お殿様のために刺繍をする人は流石に上手。長い時間が経っても崩れたり緩んでいない。撮影禁止だったのが残念。残したメモを見てももう詳細を忘れてる。乗馬体験とか別に写真いらないわ。
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最上階から基礎石を見る。昨夜見たたまごの一部は基礎石の上に置かれてたのね。てか、このワイヤーがまた超現代的。最新の橋でも渡ってる気分だわ。
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新築のような天守最上階は早々に後にして、外に来た。鉄板が張られている北面、黒くてかっこいい。でも、雷は平気なのかな?今は避雷針があるだろうけど。あとは重さ。北側だけ傾いたりしないかな。
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夜は電飾されるエリアの石垣。黒ずんでいるのがとてもいい。穴は排水溝かな。
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ひとつだけ泉みたいになっているところがあった。これは何だろう?馬がお水を飲みそうな場所のイメージ。
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刻印も見つけた。
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「伊」!
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ミシン目ならぬ矢穴もあった。見つけると楽しい。崩れてしまったのか、近づけないようになっている場所も。ラビオリの集合みたいに見えた。
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本丸付近か公園内の武家屋敷門付近だったかで見た看板の写真。これが忘れられない。
当時の人々が写った本丸らしい。畑?か草ボウボウで、後ろのお城の建物はボロボロ。明治時代初頭に撮られた写真らしいのだけど、青年たちのドヤ顔が気になる。ワクワクしてるように見えるのは、カメラが珍しい?
この時代の人の常識はどんなだったのか。お城跡の説明書きでは”破壊”されたという表現がたびたびある。"廃城令によって取り壊された"などではなく破壊。お城って憎い存在だったのかな。このお城はもう建てちゃダメと決まった後、勝成さんが気合を入れて建てたお城だったはず。後世の研究とか観光資源になるなんて考えてない顔だよね。ぶっ壊せー的な感情を爆発させるのがかっこいいとかそんな時代だったんじゃないかね。まるでヤンキーがのさばる成人式。
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なぜここにテニスコートを作ったのかが謎。それ以外はいい公園だった。ふくやま美術館にはあの麗子像の大人になったバージョンがあったはず。見てみたいな。アクセスが抜群だからまた行こう。
天守のスリッパ情報
区民センター風だから、土足のまま入れた。
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