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言葉の持つ心地よい違和感

"必要な無駄"

先日、アンケート結果の自由記述欄の内容を見ていたときに、たまたま出会ってしまったこの言葉。あなたはどんな印象を持っただろうか。

かく言うわたしは、この言葉に心地よい違和感を覚えている。無駄なら必要ないじゃんかよ!とお思いの方もいるかも知れないが、そういうことではない。世の中には一見無駄なことであっても、あとから考えると必要なものだった、なんてことがあったりする。それを本来一緒に使わないであろう言葉の組合せで言い表した言葉である。違和感はあるけど、じわじわとハマっていく感じ。悪くない。

以前、言語学の研究をしている先生から、言葉についての講義を受けた。そのときに、「おいしい生活」をはじめとする、使うシーンの異なる単語を組み合わせた比喩的な言葉は、

  • 理解できる

  • 斬新さがある

この2つがあるとよいとされる、不調和も調和になるのだ、と話していた。

「必要な無駄」も、きっとこの理論に当てはまっているのだと思う。わたしが感じている心地よい違和感とは、不調和なのに調和している、というところからきているのだろう。

「必要な無駄」が「おいしい生活」のように、世間一般的に受け入れられるかはわからないが、気に入った言葉なので、これから使っていこうと思う。他人に話しても通じなかったらお蔵入りにするかもしれないが。。

そして、こういういい例えを、アドリブで、さらっと考えることのできる語彙力や頭脳が欲しいところ。

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