【読書記録】サーバント・リーダーシップ入門

「サーバントリーダーシップ」という言葉を知り、前回に引続きサーバントリーダーシップに関する本を読んだので書き留めておきます

引用

「リーダーシップ」を考えるにあたりカギとなる言葉をひとつ挙げるとするならば「その人を信じられるかどうか」になるだろう。⇒「信頼」
信頼できる人なら人はついていく。ではどういう人であれば信頼してついていくかというと、フォロワーのためを思ってくれる人。

リーダーシップは本来的には、任命されたり、あるいは選挙などで与えられるものではなく、リーダーと潜在的フォロワーの間で、やりとりのなかから自然発生的に生まれてくるものなの。
目指してリーダーになるのではなく、志を追求したら結果においてリーダーになる。

リーダーシップとは、フォロワーが目的に向かって自発的に動き出すのに与えるプロセスである

サーバント・リーダーシップを実践するには、自分が目指そうとしている大きなビジョン、明確な使命がなくてはならない。「サーバント」という言葉にとらわれて、ただ仕えることから出発するという誤解があるようだが、明確なミッション、ビジョンがあってはじめて実践できることである。

(元・資生堂社長の池田守男氏の考え)サーバント・リーダーとして社員に仕え、支えることは、社員たちの機嫌を取ったり、すべての要求に応じたりすることではない。社員がお客様のほうを向いて仕事をしている限りは、彼らの仕事に気を配り、より働きやすいように、より成果を出しやすいように、上司として自分にできることを考え、速やかに実行すること。

聖書の一節「与ふるは受くるよりも幸ひなり」が元にある精神

ギブ&テイクではなくギブ&ギブに

無理のないリーダーシップであるべき

(日野原重明先生の「いのちの授業」より小学生に子どもたちにしてくださった話)「生命(いのち)とは、人間それぞれに与えられた時間です。その時間をどう使うかは、人それぞれです。自分のために使うだけでなく、お父さん、お母さんのために使うのもすばらしいことだと思います。ましてや、お友だちや近隣の人、広く社会のためにつかうのであれば、もっとすばらしい。みなさんも与えられた時間をどう使うか、一人ひとりが考えて、できれば自分以外の多くの人のためにつかってください」

人は世の中や自然から「与えられ」「生かされている」と考えている。だから、われわれが生きるということは、すべてのものにお返しをすることだと思う。自分ができることで返せばよいのである。
「各々の賜物をもって、お互いに仕え合う」これは聖書の言葉だが、人間本来の姿でもあると思うし、サーバント・リーダーシップの根底にある精神でもある。

気づき

まずサーバント・リーダーシップの考えの前に、そもそもリーダーシップということについて改めて認識させられた内容だった。本来的に任命や選挙などで選ばれるものではなく、自然発生的に生まれるものということ。例でもあったが、子供のころみんなと遊ぶとき、誰かが「◯◯やろう」ということ。その内容を知らない他の子供たちは言った本人から説明を聞いてみんなで一緒に楽しむ。このとき最初に言った本人がすでにリーダーシップとして発揮されていること。また、友人と旅行にいくことを決め、他の人が旅行先のことを知らないとき、最初に行こうと言った本人が、他の友人に楽しんでもらうように計画を立て、実行にうつす。このこと自体がリーダーシップを発揮していることになる。ということ。
現在の会社や組織において本来的な意味をもったリーダーというのがどれだけなされているのか、あらためて疑問に感じる。
ただ、共通して言えることとしては、どの場合であってもリーダーシップに求められることは信頼されているかどうかということ。
信頼がなければどんなこともできない。サーバント・リーダーシップにおいても根底には同じことが言えると感じた。

そしてサーバント・リーダーシップにおいては目的・ビジョンを明確に持った上で仕えるということ。ただ仕えるだけでは駄目だということ。根底にあるものはしっかりと抑えておきたい。

聖書の一節「与ふるは受くるよりも幸ひなり」や、「ギブ&テイクではなく、ギブ&ギブであること」など相手のことを思うこと、思いやりの精神が大切であることが必要。ただこのような考えを意識的に行うのではなく、無意識で行うことが本当の姿ではないかと思うが、無意識に行うためにも、まずは日ごろからこのような考えをもつことが大事なのだと改めて感じた。

宣言

身の回り、組織などにおいて信頼されること。信頼してもらえるような言動を普段から心がけること。どんなリーダーシップをするにしても根底となる土台がないと何もできない。一つ一つ意識しながら行動していく。

そのなかでもサーバント・リーダーシップの要素となるものをより意識して要素となるものに対して、自分としてどうなのかを合わせて考えてみたい。

ただ仕えるのではなく、自分なりの使命、ビジョンを考えた上で奉仕することを意識する。どんな仕事をするにしてもただその仕事をやるのではなく、その先のことを考え、行っていく

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