帝国データから倒産リスクの読み方

ドーモ、上海摩天楼君です。
皆様、お元気ですか?
2年以上不動産買ってません。
こんな人間が不動産投資家を名乗れないと思うので、
帝国データから倒産リスクの読み方というので1本書きたいと思います。

さて、私は投資家として完全引退しようかと思ってます。
投資環境の悪化も大きいですが、それ以上に投資家のレベルが上がり、
競争が激化しており、へぼ投資家は先行者利益を取れただけなので、
落としなく寝てるのがベストだと判断しました。
高齢になってくると判断力も落ちます。

さて、本題の結論だけ書きます。

■増収増益の企業こそ粉飾を疑え!特に増収増益になった企業ほど!
帝国データで増収増益なので与信は安心。

これ一番怖いパターンなんです。

①未上場中小企業は監査法人、監査人もいない粉飾リスクが高い
上場している企業は監査法人が付きます。
それなりにBS、PLも信用できますが、未上場では監査法人、監査人もいないケースが多数。
経営者の申告を税務署がそのまま承認するだけです。基本的に税務署は粉飾については見ません。税務上問題ないかだけ見るだけです。

②粉飾すれば今よりももっとお金を借りられる
この誘惑に勝てない経営者が多数なんです。

補足するならば創業して長いのに急に増収増益になった企業ほど疑え。

その時に出る兆候です。
1)自己資本比率が上がらない
当たり前ですが粉飾しているだけなので、手元に現金がありません。
現金以外でBSの左側資産を膨らます必要があるので、
売掛金、商品、製品、原材料が膨れ上がります。
現金たくさんありますが、実際にない場合、メインバンクにばれます。

当然のように、BS右側、負債も連動して支払手形、買掛金が増える。
実際は赤字なのに黒字に見せかけて、税金は借入で払っています。
自己資本比率が絶対に大きく上がらないですよ。
もし自己資本比率が上がらない、増収増益、黒字でも一桁程度が続くなら私は疑ってみるべきだと思います。

2)従業員数が増えていない
売上が増えれば業務量が増えて人も増えます。
粉飾の会社に特徴的なのは大幅な増収増益なのに人が増えない。
同業と比較して、1人当たりの売上が非常に高いケースが多い。
ここは簡単にわかるでのご注意ください。

3)取引銀行都銀メインバンクで第一地銀、第一信金がない、後ろの方は絶対に疑え。
これが一番危ないケースなんです。
都銀の審査力はあまりない、決算書だけ見て決めていると思います。
しかし、かなり厳しい環境で生き残ってきた、優良第一地銀、第一信金は審査、自社ネットワークでヒアリングしてます。
都銀よりもまともに審査しています。
→今から20年近く前、粉飾で倒産した急成長企業向け融資を唯一地元の金融機関が融資を断った事例がありました。
たまたま舞台裏を知る人がいて、話を聞いたのですが、融資先からのヒアリングで粉飾の疑いが強いので融資NG。

なお、粉飾とか情報をつかんでいても、名誉棄損になるので絶対に他の金融機関に共有しません。
その対象企業を使った新築プランを融資案件として持ち込めば、
融資は当然NG。
取引が長ければあそこの案件はすべてNGですとか内緒で教えてくれるかもしれませんw


4)取引先金融機関が10個とか多い場合&株主に金融機関がない
このケースが一番危ない。地元の金融機関と取引が長い場合、人の受け入れと、株主になっているケースがあります。
当たり前ですが金融機関にいた人間であれば、
出向先&転職先が粉飾している企業ならすぐ逃げます。
株主であればある程度牽制は聞きます。
一言でいうならメインバンクがない場合、これが一番危ない。

5)最後になりますが点数はあくまで参考意見で
最後になりますが、あくまで点数は参考程度になさってください。
数字だけを見るのは危険、自分なりの指標をもつべきです。

それではお昼休みが終わるので今日はこの辺で失礼します。

上海摩天楼君 拝

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