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BtoB向けSaaSサービスを開発するスタートアップのインタビュー

はじめまして、スマートラウンドのデザイナーの飯塚(@mrkiizk)です。
今日は、スマートラウンドでプロダクト開発の為に実施しているユーザーインタビューについてご紹介します。

はじめに

ユーザーインタビューには、チームや課題に応じて本当に様々なやり方があるかと思います。弊社のインタビューも既に何度かスクリーニング条件や内容をアップデートしているのですが、今回は3回目のアップデート時のインタビューの実施方法についてになります。

今回はよくあるインタビューの流れに沿って、弊社のケースをご紹介します。
- 設計・準備
- リクルーティング
- 実施
- 集計・分析

設計・準備

この回のインタビューに進む前に、弊社ではペルソナとジャーニーマップを検討する時間を設けていました。そこでの議論で共通認識になった見込み顧客の像を元に、準備として下記の様なものを作成しましました。
- 質問の大まかなガイドになるスライド
 → 業務上のペインの仮説・解決策のセットを一言ずつで記載。特徴的な点として、自由な口頭でのフィードバックと一緒にNPSに近いような形でスコアも質問しています。
- プロトタイプ
 → 仮説検証したい課題の解決策について、未リリース部分をFigmaのプロトで補完

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リクルーティング

BtoBのスタートアップがインタビューを実施するには、リクルーティングが特に大きなハードルの一つになりがちです。ですが、弊社の場合は代表・砂川とCOO・冨田(@anritomita)の人脈によってリクルーティングの課題を解決しています。(力技感もありますが、専門性の高いtoBサービスはスクリーニング条件がとても難しいです。そのため、時間や資金が限られるスタートアップの場合にはネットワークも大切になってくるなと思っています…)

しかし、個人のつながりのみではインタビューワーに偏りが出る心配も否めません。そのため、インタビューイーの方に次のインタビューイーのご紹介をお願いするやり方も取り入れています。

実施

以前から多い時期には1週間に3,4件程度(対面多め)インタビューを実施していたのですが、このタームの途中から急速にコロナの影響が広まりました。
そのため、現在弊社のインタビューは全てリモートに移行しています。対面の方が良い面も確かにありますが、後述のようにやってみて解ったリモートのメリットもあり、良いチャレンジのきっかけだったかなと感じています。

(リモートで画面共有をしながらインタビューをする様子。多くの場合、ほぼメンバー全員がリアルタイムで見ています。)

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リモートインタビューのメリット
やってみて解った大きなメリットの一つに、対面で実施していた頃よりも多くのメンバーが参加しやすくなった点が挙げられます。インタビュー「チーム全体がユーザー課題に向きあえる様にする」という効用があると思うのですが、参加のハードルが下がったことによる良い作用は大きかかった印象です。(対面とリモートの違いやリモートならではのトピックについては、また別の記事でももう少し深く掘り下げたいと思っています)

集計・分析

インタビューの実施後、まずはなるべく早く速報として動画・文章のログなどをslackで共有します。

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その後、質問内容に含めてあったスコアリングの数値を集計しながら自由回答のコメントを振り返ります。スコアリングを集計すると、シンプルに高スコアかどうかがわかるだけでなく、自由なコメントとの矛盾や、課題感と解決方法への反応の乖離など、比較的少ない手間で深掘りすべき点に気づき易くなる印象です。

特徴的だった発言や項目をまとめ、集計と考察を週次の開発方針MTGで共有することで、施策検討の議論へと繋げています。また、今の所有効数6前後が集まったタイミングを一区切りとし、インタビューの内容自体のアップデートをかけています。

いかがだったでしょうか?
スタートアップではリソースに大きく制限があるため、よくあるインタビューからはかなり大きくやり方をカスタマイズしているかもしれません。ですが、バランスの取れる形で取入れていけないかと試行錯誤している所なので、同じ様に試行錯誤するスタートアップの方の参考にでもなればと思います。

ということで、今回は弊社のインタビューに関する取り組みのご紹介でした。

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