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マーケティングとコミュニケーションデザインを担う、新しい組織をつくります

こんにちは、VP of Marketing 兼 Communication Designの岡本(@okataka)です。2024年1月から移行する新たな組織体制について、2023年12月5日に記事が公開されました。SmartHR全体がどのような組織に変わるかは、下記をご覧ください。

本記事では、組織変更により新設する「ブランディング統括本部」についてお話しします。

ブランディング統括本部について

2023年12月までのSmartHRは、Biz組織内に業務推進・PMM・コミュニケーションデザイン(以下、コムデ)・マーケティング(以下、マーケ)・インサイドセールス・セールス・パートナービジネス・カスタマーサクセスの8つのグループがありました。2024年からは、この中のコムデとマーケが「ブランディング統括本部」という1つの大きな組織に変わります。

コミュニケーションデザイングループとマーケティンググループの組織図のBEFOREを表した図。前者には5つのユニットがあり、後者には15のユニットがある。
2023年12月までのコムデとマーケの体制

上の組織図が、下の組織図に変わります。

ブランディング統括本部の組織図。サービスタッチポイントマネジメント本部・サービスクリエイティブマネジメント本部・ブランドデベロップメント本部・ブランドコミュニケーション本部の4つの本部があり、それぞれに3~4の部が内包され、さらにその中に1〜3のユニットが入っている。
2024年1月からの「ブランディング統括本部」の体制

各グループ内の2〜7名ほどの組織「ユニット」を目的が近いものでまとめた「部」と、さらに2〜4の部をまとめた「本部・事業部」という2つの階層を新設しました。また、上の図では割愛していますが、目的ごとに「1つのユニットを2つわける」「2つのユニットを1つにまとめる」といった変更があります。そして、より目的に合った形にするため、所属する部を変えるユニットの配置換えも行います。

組織変更の理由と意図

コムデとマーケは2023年内は別グループですが、既に日常的な連携場面が多くあります。では、なぜ組織変更を行なうのか。理由として、組織成長による変化が挙げられます。

私が入社した2018年10月からの約5年間で、コムデは3人→39人に、マーケは5人→98人にメンバーが増加しています。人数に合わせて組織全体が大きくなり、施策数が増え、会社の成長に合わせて目的も変化してきました。これまでも状況に応じて少しずつ体制を変えてきましたが、今回はこの5年間で最も大きな組織変更です。

組織変更の理由

  • 「コミュニケーションデザイン」と「マーケティング」という括りが合わなくなってきている。

    • マーケでは認知獲得を担い持久力が必要なユニットと、リード獲得を担い瞬発力が必要なユニットがある。各組織が大きくなった今、「マーケティング職」という括りで全ての活動を共にする重要性が下がっている。

    • コムデでも、サービスコミュニケーション領域とブランドコミュニケーション領域で同様のことが起きており、「コミュニケーションデザイン職」という括りで常に一緒にものづくりを行う必要性が下がってきている。

  • 中長期的なブランド資産の形成を目的に、コムデ内のブランドデザインやブランドマネジメントを担うユニットと、マーケ内のブランドコミュニケーションを行うユニットを1つの組織にしたいという考えがあった。

  • グループ内のハブとして動くユニットが両グループに存在し、両者が近い課題に取り組む場面が増えていた。そこで、1つの組織としてまとめた方が生産効率が上がると考えた。

組織変更の意図

  • 企画部分のマーケティング組織と、最終的なアウトプット部分を担うデザイン組織の繋がりを強めることで、さらによいものをつくり、組織全体の成果を高めるため。

    • 意思疎通が図りやすくなることで「つくる目的」「達成したいこと」がしっかりと伝わった状態で、ワンストップで企画・制作・デザインを進め、これまでより一層、戦略がデザインに反映される状態に。

認知率・想起率・リードの獲得数・商談数など、コムデとマーケは日々様々な指標や目標を追って活動しています。これらは一見バラバラに見えるかもしれませんが、達成したいことはすべて「ブランディング」と一貫しています。今回の組織変更によって、同じ目的を持って動く1つの大きな組織をつくり、近い目的を持つユニット同士が連携しやすい体制に変更します。

ブランディング統括本部として目指すこと

SmartHRは今、祖業である人事・労務領域だけでなくタレントマネジメント領域にも展開を広げています。そして、プロダクトづくりやお客さまへのご案内の前の、認知段階での差別化を担うのがブランディング統括本部です。「SmartHRは他のプロダクトや会社とは違うね」と思っていただけるような”いい違い”をつくる。マーケティングの企画から経営、事業戦略に紐づいたコミュニケーションの戦略を立て、これがデザインのアウトプット・アウトカムに適切に繋がる状態を強化していきたいと思います。

また、事業貢献という大目的と合わせて、「ブランディング」という言葉から想起される世の中のイメージを変えることも目指します。現在は、「ブランディング」という言葉は、パッケージや可愛さ・美しさのような表面的な意味合いとして使われることが多くあります。しかし、本来の「ブランディング」とは、会社や事業に競争力を与えるものだと思っており、その点をブランディング統括本部から社内外に示していきたいと考えています。

おわりに

今回はブランディング統括本部への組織変更についてお話ししました。SmartHRのコムデとマーケに興味をお持ちいただきましたら、下記よりメンバーが書いた記事をぜひご覧ください。

※2024年以降の組織変更の発表前に書かれた記事もありますので、組織部分の情報の新旧にご注意ください。

また、コミュニケーションデザインとマーケティングに関わる様々な職種で採用強化中です。これからのブランディング統括本部を一緒につくっていきましょう。