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JR九州のLINEを活用したDX 〜イベント篇〜

前回の「願いごと募集篇」に引き続き、九州新幹線全線開業10周年を記念して運行された流れ星新幹線のお披露目として、2021年の3月14日に新幹線沿線の各地でイベントが行われました。
※イベント当日の様子はこちらでも紹介してます。

その中でも新幹線沿線のメイン会場では、巨大スクリーンで鹿児島中央駅からの出発場面など、「流れ星新幹線」を各地からの生中継、そして走ってきた「流れ星新幹線」が会場の目の前に停車し、光のパフォーマンスを披露するイベントが希望者(約2,000名)を招待する形で行われました。

LINE Fukuokaがオフィシャルコミュニケーションパートナーとして行った、このイベントの参加申込から入場管理までをLINEを活用して、どのようにサポートしたのか、当時を振り返りながらnoteにまとめました。
 

 イベントにおけるJR九州さんの課題
多くのイベントを実施したことのあるJR九州さんですが、今回は今までに対応したことがない“新型コロナウイルス感染防止対策”が必要なイベントであった為、お客さまも従業員も多くの不安がありました。
(福岡県ではイベント1週間前まで1回目の緊急事態宣言が出ており、屋外イベントとはいえ世の中的にもイベントはほとんど行われていませんでした)

従業員体験(EX)の不安
顧客体験(CX)の不安

これらの課題を、オフィシャルコミュニケーションパートナーとして、LINEを活用した解決策をご提案しました。

LINEを活用した課題解決
LINE Fukuokaから課題解決向けて、3つのご提案を行いました。

①   LINE公式アカウントからのイベント参加申込
②   デジタルパス発行およびイベント当日のデジタルパス表示
③   コロナウイルス感染者発覚時のLINE公式アカウントからのアナウンス

①   LINE公式アカウントからのイベント参加申込
このイベントでは、コロナ対策として事前の申込みを必須としていました。
LINE公式アカウント上のLIFF(LINE Front-end Framework)から申し込みを行うことで、万が一イベントが中止になった場合もすぐに申込者に一斉にメッセージを送ることができ、個別に連絡が必要になる場合もLINE公式アカウントから連絡をすることが可能となります。
また管理画面からリアルタイムに申込者数を把握できることで、申込みの締め切りタイミング(人数により締め切りを行う)を適切に判断することが出来ました。

LINEからイベント参加申込

②  デジタルパス発行およびイベント当日のデジタルパス表示
会場内の密を防ぐため、会場全体を幾つかのブロックに分けました。
LIFFで申し込みを行ったことで、申込者ごとにブロックを指定した個別のデジタルパス(LIFF)を送ることが可能となりました。
また、会場の受付においてもQRコードの提示/読み取りで完了するため、受付時の接触も最小限にしました。

デジタルパスの発行・表示

操作イメージ


③コロナウイルス感染者発覚時のLINE公式アカウントからのアナウンス

イベントを開催したタイミングが緊急事態宣言明けの経過措置期間だったこともあり、開催自体は問題なかったのですが、万が一感染者が発覚した場合、その周辺の参加者に連絡を取れる体制を自治体から要請されました。
そこで、LIFFで申し込みを行った時に取得した個人ごとのID(UID)と、割り当てたブロックを紐付けた状態でデータを保持することで、感染発覚時に連絡すべき対象者がすぐに分かるようにしました。また、発覚時に対象者にLINE公式アカウントから工数を掛けずに一斉配信が出来るので、現場の負担も最小限になるようにしました。


イベント当日の様子
当日は、天気にも恵まれ約2,000名の方に来場頂きました。
2つの入口で当日スタッフが6台のタブレット端末で来場者のQRコードを読み取り、受付対応をしましたが、大きなトラブルもなくスムーズな入場が実現していました。
ご高齢の方からも「デジタルは苦手だけどLINEだったら抵抗なく使えるから有り難いね」という嬉しい言葉も掛けて貰いました。

イベント自体もコロナで久しぶりのイベントということもあり、小さな子供からご高齢の方までたくさんの笑顔が溢れていました。フィナーレの「流れ星新幹線」光のパフォーマンスはとても感動的で会場からすすり泣く声も聞こえるほどでした。

▼動画、ぜひご覧ください


流れ星新幹線

最後に
緊急事態宣言明け直後のイベントということで、不確定要素も多い中、JR九州の担当者の方とバタバタとイベントまで走り抜けました。イベント終了後には「LINE Fukuokaさんのサポートがなければここまでスムーズにイベントを実現できなかったと思います」と言って頂いたことがとても嬉しかったです。

「DX」という言葉が溢れ、時に目的化している場面も目にします。(私も時に・・・)
今回はイベントの成功に向けて、お客さま・従業員双方の課題を、デジタル(LINE)の力で解決でき、こんな素敵なイベントの成立の一助になれて幸せです!

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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