見出し画像

JR九州のLINEを活用したDX 〜願いごと募集篇〜

2021年3月14日、九州新幹線全線開業10周年を記念して運行された流れ星新幹線。全国的にも話題になったこのプロジェクトに、LINE Fukuokaはオフィシャルコミュニケーションパートナーとして参画させて頂きました。JR九州さんの輝かしいプロジェクトの裏で、LINEを活用した課題解決に取り組みました。

画像7
流れ星新幹線ビューイングイベントの様子

JR九州さんが抱えていた課題

過去にも募集キャンペーンは何度も実施されていたJR九州さんですが、募集告知や応募者管理などの事務局業務に課題を抱えていました。例えば、お客さまへの募集告知が行き届かなかったり、当選ご案内メールに気づかれないなどがありました。

顧客体験(CX)の課題


また、お客さまだけでなく、従業員の観点でも課題がありました。これまでメールで募集することが多かった為、応募総数が分かりづらかったり、当落メールを個別にお送りするのにとても苦労されていました。

従業員体験(EX)の課題

これらの課題を、オフィシャルコミュニケーションパートナーとして、LINEを活用した解決策をご提案しました。

LINEを活用した課題解決

LINE公式アカウントから「願いごと」募集を告知

願いごとを募集するメッセージを配信

告知することで、友だち追加頂いているお客さまに対して、1to1で直接リーチを仕掛けました。メールマガジンとは異なり、LINEのメッセージ配信は開封率が高くなる傾向があります。


LINEから応募

LINEから応募

LINEが提供するウェブアプリのプラットフォームであるLIFF(LINE Front-end Framework)を活用した願いごと応募システムを開発をご提案しました。上図のようにLINE公式アカウントからカンタンに願いごとを応募できる様になったり、応募者のLINE IDを取得することで応募者個別にメッセージ配信ができる様になりました。加えて、別途開発した管理画面上で応募状況もリアルタイムで確認できる様になりました。


当選通知もLINEで個別にメッセージ配信

LINEで個別に当選通知

選出された777点の願いごとは「流れ星新幹線」の ラッピングデザイン(外装)や車内のポスターに掲載されました。当選者にはLINEで当選通知メッセージを配信するだけでなく、自分の願いごとが車両のどの部分に掲載されるかも合わせて配信しました。


お客さまからの反響

応募いただいたのは、なんと全部で8,350 点!

B1_願い事_8350_1-T (FIX)_page-0001
応募頂いた願いごとの一部

47 都道府県全ての地域から、0~90 歳まで幅広い世代から願いごとが集まりました。応募いただいた皆様、ありがとうございました!中には、一夜限りの流れ星新幹線の出発合図という夢を叶えた少年もいました。


JR九州さんのマーケティング向上

ここまで、LINEを活用して、顧客体験(CX)と従業員体験(EX)が向上したことを紹介してきましたが、LINEで実施したことの効果はこれだけではありません。LINE公式アカウントから願いごと応募をできる様にすることで、期間中のLINE公式アカウント友だち数が5,443人も増加したのです。これは1年前の同期間と比較して約20倍の数字となっています。

LINE公式アカウントの友だち獲得数(前年同期感との比較)

この企画を通して、友だち追加頂いたユーザーに対しても、今後プッシュ配信などでプロモーションを実施していくことが可能になりました。


さいごに

改めて、JR九州さんの素敵なプロジェクトに関わることができて光栄でした。LINE Fukuokaは今回のJR九州さんのようにLINEを活用することで、お客さまにも従業員にもメリットがある様なDXを推進していきたいと考えています。

イベント篇も作成しておりますので、そちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。

また、LINE FukuokaはJR九州さんだけでなく、西鉄さんともLINEを活用したDX推進の取り組みを行ってます。こちらもいくつか記事を書いたので、ぜひご一読ください!

LINE Fukuoka Smart City戦略室のTwitterアカウントも是非フォローしてください👍では、また次の記事でお会いしましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?