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インサイドセールス特化SaaS「BALES CLOUD」の価値を作るエンジニアチーム文化とは?

こんにちは!スマートキャンプ人事の川上です。
今回は、BALES CLOUDカンパニー の井上 翔太朗さんにインタビューしました!入社前の経験を経てどんな想いで仕事をし、開発側から見たBALES CLOUDの現在から未来についてなど語り尽くしてもらいました。

井上 翔太朗
新卒ではSI企業に入社し、エンジニアとしてセールスから納品までの作業を経験した後、toC向けのサービスの開発リーダーを経験。スマートキャンプに入社後は新規事業立ち上げを経験し、いくつかの新規事業の開発責任者を経験した後現在はBALES CLOUDカンパニープロダクト本部 副本部長としてポジションとして従事し、マネジメントと開発に携わっている。

スマートキャンプにジョインしてからどんなことをしてきましたか?

2018年4月に入社しました。入社したタイミングで新規事業のリーダーをやってほしいと言われ、社長の林さんの考えに共感したのもあり承諾。立ち上げ後は、「BOXIL SaaS」「BoID(※)」を経験しました。「Biscuet(現BALES CLOUD)」の内部異動があり、その際にそこへジョインして今に至ります。
※2017年にスマートキャンプが提供していたブロックチェーン技術を活用したシングルサインオンサービス。すでに提供は終了している。
「BALES CLOUD」は名称変更や体制変更などを経て、事業も伸びてきています。色々異動はしたものの、それもそれで新しいことに挑戦できるので面白いなと感じています。

「BALES CLOUD」のプロダクト開発チームが目指しているのはどんな組織ですか?

エンジニアチームは自分を含めて正社員が4名と業務委託が1名在籍しています。開発手法は業務委託含めてスクラムで開発を回しています。チームの雰囲気は、基本中堅社員が多いので良い意味で落ち着いています。

チームで大切にしていることは、コトに対してちゃんと議論するということです。たとえばリファインメントなどのスクラムイベントで、なぜ作るのかや何を作るのかを議論する際に違う意見が出ると、それを論破するための討論が発生すると思いますがそうではなくより良い答えをだすための議論をするといったことを大切にしています。
それはチームメンバーでお互いの意見を尊重し合うことが前提にあるので、相互理解を深めるためにチームビルディングをやっています、また、議論した結果、チームメンバーから「こういうことやりたいですよね」と案が出たものを実際施策や開発として動かすことが多くあります。

開発チームで取り組み実施した施策のひとつに、非同期の朝会(ドキュメントファーストの会議)があります。これは、チームのミーティングが多くて開発できる時間が少ないという課題から生まれた活動です。実際に実施したことで、朝会でやっていた雑談などを喋る機会が減ってしまったのですが、そこでメンバーから「1on1などで朝会がなくなりチーム感なくて寂しい」という声があがりました。
この声から次の週には施策として隔週でチームビルディングを実施して非同期とチームビルディングを両立させることにしました。チームとして非同期の活動を続けることに価値があるという議論をしたからこそ、全てを復活させてもとに戻すのではなく別の施策を行うことで非同期の活動を継続しつつチームの状態を良くするという決断がチームでできました。

議論をして取り入れた施策でも最初は失敗したりもしましたが、失敗しても良いというスタンスでやってきました。基本は新しい取り組みなので、経験しないという選択をしてしまうとそこで得られる経験値をなくなってしまうし、取り組んだとしてもできる範囲でやってしまい自分の限界を超えない状態になってしまいます。そのような状態にならないよう失敗するかもしれないが挑戦するというスタンスで改善することが重要だと考えています。

私たちは、全員が能力を出し切って、さらにそれらの能力が価値を提供することという同じ方向に向かっている状態を目指していて、それにはお互い忖度なく議論できる状態が必要です。一歩間違えると攻撃のし合いになってしまうので、お互いの強みや弱み、大切にしているものを理解し合った上で議論していき、高いパフォーマンスで開発できる状態を作ろうとしています。

井上さんの具体的な業務内容について教えてください

私の仕事は「BALES CLOUD」の開発力や生産性を最大化して、それによって望んだアウトカムを出すことで、その手段としてマネジメント、採用、開発などが含まれているイメージですね。具体的には技術、組織、計画、リソース確保のコントロールがあって、それらの推進力を滑らかにしていくことが大事だと考えています。そのためにチームビルディングをしたり、チームの生産性の計測をしてボトルネックを特定しできるだけ定量で改善を進めたり、最適な組織構造を考えたりしていますが、そうしたチームが障害なく開発に集中できるようにすることに多くの時間を割いています。

「BALES CLOUD」を開発する楽しさと難しさとは

難しさであり楽しさでもあるんですけど、インサイドセールス自体がドメインとして成熟していないため、定性的にこういうやり方がいいよといった話が多く、定量的な分析までできている組織が少ない印象です。ただ、SaaSにおいてはインサイドセールスという業務がとても重要で、それに対してシステムやプロダクトが1つの型を提供することになると考えています。そうした意味で、今ないものや自分達が良いと思うものをユーザーからの声や情報をもとに探索し適応することで、答えを作っていくことが難しいところかなと考えています。

それに対して最適な設計をして仕様を固めることはとても大変ですが、チームには難しいものほどモチベーションが上がる人が多い気がするので楽しんでいる感じがあります。今ないものを自分達で考えて作り形を築いていくのはかなり難しい。だからこそ、エンジニアとしてやりたいことでもあるんです。

開発チームとして大切にしていることは

先ほどお話した、コトに対して考えて議論できるかということと、価値と開発の質のバランスを大事にしています。1人だとその人の脳の限界がプロダクトの考慮範囲の限界だと考えているので、強い人が1人で考えて出した機能よりも、いろんな人がパフォーマンスを出した上で議論して最適な答えを見つけて作ることを大切にしています。その議論も人に、ではなくコトに向かってどうすれば良いか、建設的に議論し納得感を持った上で開発していくサイクルを回し続けることを意識しています。

もちろん、それらが市場に対して良い価値を提供できていないと意味がないので、自分達がどのような価値の質を目指して開発しているのかということを常に考えながら、提供する価値は内部品質も外部品質もともに良い状態でサイクルを回し続けることも大事だと思ってます。

エンジニアとして「BALES CLOUD」を通じて実現したいことは

「BALES CLOUD」というプロダクトを通して実現したいことは大きく2つあります。
1つは本当に人間が考えるべきことだけを考えて、あとはシステムがセールスしてくれる状態にしていきたいです。もう1つはデータをもとに企業毎に本当に良いセールスに適応可能な状態を作っていきたいです。これは良いセールスの定義がA~CランクまであるときにCランクの人でもプロダクトを使うことでAランクの仕事ができて、データをもとに企業ごとに効果的なセールスをしてるかの気づきを得て改善できようにしていきたい考えています。

自分達はこの状態を構築するために、機能開発やプロダクト同士の連携などをしていき理想の状態を実現していきたいと考えています。

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