デザイン

IT業界だからこそ知っておきたいデザインのオフライン・オンライン

はじめまして。
3月に入社しましたスマートキャンプデザイナーのはなおかです。
オフラインをメインとしたデザイナーの経歴があります。

今回は、私のオフラインデザイン(紙)の業界からオンライン(IT)の世界に転身した経緯や、オフラインの良さをIT企業でどう活かしていけそうかを、お伝えしたいと思います。また、スマートキャンプに入社して数日で感じたこともご紹介いたします。

デザインのオフラインとオンラインって?

デザインの「オフライン」
「手に持って触れることができるデザイン」ポスター・チラシ・垂れ幕・看板・什器など、紙や布などに印刷して使うもの

デザインの「オンライン」
「ネットワーク上で使用されるのデザイン」例えば、Web(会社HP、LPなど)、バナー、アイコン、アプリなど

「オフライン」と「オンライン」のデザインのメリット・デメリット

IT業界であってもモニタやスマホの画面上だけでなく、名刺や展示会といったリアルの場ではオフラインデザインが欠かせません。オフラインとオンラインのメリットとデメリットで違いを知っておくことは大切です。

■オフラインのメリット・いいところ
1. 触れられること

「モノ」として触ることができます。触覚の体験もあるので、肌触りもよかったり、想いが伝わりやすかったり、温かみを感じやすくなったりします。

2. 色合いが媒体によって変わらないこと
同じ製造ロットでは、同じインク素材を使うので、見え方に差は生まれにくいです。パソコン・スマホなどのように画面の大きさや、見る人によって出力の仕方が変わるような要素がありません。

3. 老若男女問わない
パソコン、スマホが苦手という方にも、認知しやすいです。

4. 空間を作り出せる
その「モノ」が置いてあると画面上では収まらない「空間の雰囲気」を変える力があります。

■オフラインのデメリット・懸念点
1. 失敗ができない
印刷ひとつするにしても、版、原料、型などが初期費用で発生します。なので、もともとのデザインにミスがあるとその全部がまたコストとしてかかってきます。

2. 量がないと単価が安価にならない
いくらその製品が最適であっても印刷価格が高いと制作できません。1つ作るのに大きな機械を動かさなければいけないのです。

3. 新しい技術が入りにくい
ものづくりは工場で機械を使うため、その加工工程や機械とリンクしデザインをします。そうなるとそれに沿いデザインをするので範囲も狭くなります。

■オンラインのメリット・利点
1. デザインをしてから、世の中に出るまでのリードタイムが短い
オンラインでは、材料調達、工場への輸送、加工があるのに対して、オフラインは、パソコンがあれば、発信できます。

2. PDCAを繰り返して、良いものに改善できる
発信後に世の中の反応や問題点を踏まえて、修正できます。

3. 設定により使用した相手の情報を取得できる
いつ誰が見てどう使ったのかなどの行動データを蓄積できます。そのデータが改善の材料となります。

4. 新しい技術が入りやすく、制作の効率化が進んでいる
オフラインのデザインで定番ツールのIllustrator・Photoshop。これを使わなくともデザインができるツールがあり、それもまた更新されています。(Figma、STUDIO、Sketch、XDなど)

■オンラインのデメリット・懸念点
1. 全世界に誤った情報を掲示する可能性がある
ボタンひとつで、情報が配信され、ユーザーに混乱を与えてしまう可能性があります。また、オフラインよりも確認工程が少ないので、ミスに対して甘くなりがちです。私は制作物の情報量が多いのに対し、確認する人員が少ないイメージを持ちました。

2. デバイスによって発色やサイズが違う
制作者のデバイスとユーザーデバイスは別物という概念があるので、色・サイズにシビアになれない。

3. 情報格差のある人々には伝えられないことがある
パソコン、スマホ自体に触れる機会のない人にはどんなに素晴らしい情報もお届けすることが出来ません。

4. 追い続けなければいけない
デザイン作業が終わったから案件が終了ではなく、サービスがある限り、追い続けなければなりません。


デザインは表現方法の1つの「手段」である

「オンライン」「オフライン」に関わるデザインもあくまでも表現方法のひとつの手段です。例えば、「Aさんが、Bさんに名前を伝えたい」ときにどんな手段があるでしょう。

「メール」「大きな声で言う」「ジェスチャーを使う」「メッセージカードを渡す」様々な方法があります。すべて正解です。

しかし、「職場で初対面のAさんがBさんに名前を覚えてほしい」という要望があるとすると手段として「名刺を渡す」となります。
逆に「オフィスの端から端で」となったら、もしかしたら、伝える手段は、「大きな声で言う」が最適な手段かもしれません。

デザインをアート・装飾のような強い自己表現にすると伝達手段としては不適切です。デザインは相手へ素直に情報を伝えられるひとつの手段だと考えています。

デザインは伝える手段

5W1H 
Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)

伝えたいシーン(5W)を明確にして、どの表現方法(1H)を使うのか。その手段のひとつとして、「オフラインデザイン」「オンラインデザイン」もあるという理解です。

オフラインからオンラインへ。転職に至った理由・考え

これまで(前職)で感じていたこと、意識していたこと
私はオフラインの中でも受託デザイナーをしていました。各業種に関わりながら様々な課題に向き合うことにやりがいがありました。その反面、ユーザーの反応も伝わりにくく、デザインのその後の効果もわかりにくかったです。また、その「クライアント」「モノ」のビジョンを深く知らずにデザインすることに違和感を感じていました。

オフラインもオンラインもあるスマートキャンプでやりたいこと
「ビジョンを理解して、ユーザーにビジョンを伝えたい。そのためには伝える表現の幅を広げたい!!」
これが転職の1番のきっかけでした。スマートキャンプには、入社を決めた理由は、根本のコンセプト設計から関われること。かつ、新しいスキルを身に着け表現する機会を頂けることが魅力的だったためです。

実際に入ってみて感じていること 
特に入社して驚いたのは新しいツール導入に速さです。Illustrator・Photoshop。これを使わなくともデザインができること、かつ効率よく作業ができることに驚きました。さすがSaaS業界の中心にいるスマートキャンプです!そして、皆さんが担当のデザイン以外にも協力的で、理解があることにも感銘を受けました。

まとめ

今回、相反する「オフライン」「オンライン」についてをご紹介させて頂きました。スマートキャンプでは、展示会を定期的に開催しております。SaaS業界に無知な方をそれぞれのメリットを組み合わせて新しいユーザーを取り込みたいと思っています。まだまだ、未熟ですが、少しでも早くスマートキャンプの良さをお届けできるデザイナーになりたいと思います。

WRITER : SMARTCAMP Designer はなおか
EDITOR : SMARTCAMP Designer モリシゲ(@MorishigeYuta

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