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デザインチームの結成〜今までを振り返る

スマートキャンプデザインブログ、森重です。
突然ですが、私、スマートキャンプを退職することになりました。

退職エントリを書こうかと思いましたが、自社のブログ上に書くものでもないと思うので、それはまた個人で出そうと思います。

創業期からジョインして6年半(インターンシップ期間も含めると8年)という、ベンチャーにしてはけっこうな大長老だったと思いますが、その中で作ったさまざまなものの中でも、デザインチームという1から組織づくりについては思い入れがあるので、それをテーマにしたいと思います。

デザインブログを運営しているデザイナーたちを登場させつつ書きつづりたいと思います。

デザインチームはどうやって生まれたか

当初デザイナーと呼べる人物は自分以外におらず、個人商店として稼働していました。

1~2年くらいはひとりでしたが、エンジニアとして採用された葉栗さんという方が主にフロントエンド周りをやっていて、その葉栗さんがUIデザインにも興味をもっていました。2017年ごろ、ある新規事業のロゴやブランドブックを作成するのをきっかけに葉栗さんと一緒にデザインを考えるようになって、デザインチームを結成しようという話になりました。

たった2名とはいえ、最終的には部署化されることを想定し、チームビジョンをすぐに作ることになりました。

ホワイトボードに書きながら、議論していたのを思い出します。

そこで決まったビジョンが「X by Design.(バイバイデザイン)」でした。
「誰かと誰かの媒介者になる」「デザインによって掛け合わせる」といった意味を含んだものになります。

「X by Design.」とは
・デザインで仲介者になる
・デザインでいろいろなものを掛け合わせて、相乗効果をうむ
・自然になるくらい溶け込ませるデザイン
・デザインスキルのインストール
・みんなが思っているデザイン(デザインの常識を変える)
・新しいものを生み出す

この「X by Design.」をビジョンとして掲げて、新たな採用への動きだします。

デザイナー職を初めて採用した

チームビジョンを作っていたおかげでチームの説明もしやすく、会社での立ち位置も明確になっていきました。
それは採用面接でもうまく機能し、いまもこのブログに登場してくるdreamこと夢さんの採用に成功しました。

ただデザイナーを初めて採用するので「うまくフィットするのか」という不安要素がありましたが、まずは試用期間でしっかり成果をみようという形で迎え入れました。

夢さんには新規プロジェクトから既存プロジェクトまで満遍なく携わっていただいて、それぞれの場所でいくつか成果をだしてもらい、入社3ヶ月後にその成果を発表していただくようにお願いしました。

発表当日はしっかり成果についても報告されていて、3ヶ月で得た学びや反省点、会社やチームに対するポジティブな思考をプレゼンされていて、めちゃくちゃいい人を採用できた!と確信して、「正社員決定!」としました。

(余談)夢さんが当時発表していたこのスライドで「ああ、絶対しますわ」と思いました

これでチームは3名になり、三人寄れば文殊の知恵とあるように、デザインチームがどんどんチームらしくなるアイディアが生まれてきました。

デザインチームが会社の盛りたて役に

毎週、チームメンバーで集まって会議をしていたのですが、その会議の名前が「Natural Design Discussion(通称NDD)」だったかと思うのですが、デザイナーの苗字に「森」「葉」「松」と自然みあふれる漢字があったからというだけで「Natural」といれていました……。

このNDDという会議では、自分の作ったデザインの共有と、デザインに関するディスカッションを行う場になっていました。

当時はデザイナーの役割もかなり自由度が高かったのと、私が創業メンバーだったこともあり、「デザインで会社全体をよくする取り組みがないかアイディアを出し合って、トライしてみよう」という会議になっていました。

新しいオフィスの家具選定やコンセプトまわりでデザイナーが入るようになったり、会社の写真撮影用にロゴパネルをつくったり、従業員生活のなかにデザインが取り入れられるようになりました。

そのおかげでチームのプレゼンスも高まり、会社も盛り上がっていくのを実感できる、とてもいいチームに仕上がってきました。

そういったタイミングの中、デザイン歴の長いベテランデザイナーの花岡さんや、証券でしっかりデザイン経験を積んだ柿澤さんを採用できました。
さらにマネーフォワードとのジョインをきっかけに、大瀧さんという若くてグラフィックが得意なデザイナーも揃ってきました。

そして、チーム結成から想定していた部署化ですが、「デザイン本部」として部が確立されました。

メンバーが増えていく中、それぞれが得意分野で能力を発揮しつつも、足りない部分はフォローしあったり、ときには共同で制作物をつくったり、高い信頼関係のあるチームに育っていきました。

私は特別なマネジメントもしていませんし、トップダウンに「あれやれこれやれ」とも言っていません。時々悩みがあればフォローするとか、こういうのはどう?と提案していたぐらいです。

基本的にはチームでアイディアを出し合って、チームで決議するという民主的なやり方をとっていたのですが、メンバーがいきいきしていて、このやり方で正解だったんだろうなと今でも思います。

2022年からデザインチームはどうなるのか

2022年からはデザインチームの頭である私がいなくなります。
重ねて組織変更もあり「デザイン本部」は「デザイン戦略室」となり、デザイナーではない方が組織を管理するようにもなります。

採用の際や、働き方のアドバイスでも「自分で考えて決断・行動できるか」というのは大事にしていました。デザイナー全員、これを受け継いで今も働いてくれていると思います。

なにか困ったことがあっても自分自身、またはチームで協力して解決できるような方々だと信じています。

私の退職にともなう将来のチームへの不安感はあるにはありますし、私がうまく引き継ぎができているのかというとそうではない気がします。
それでもうまくやってのけるチームだと思っていますので、奇妙な安心感も入り混じっています。

来年は少しさびしくなると思いますが、会社の外からもコミュニケーションをとっていこうと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

あとは、スマートキャンプデザインブログを引き続き更新していただけたら嬉しいです。

WRITER & EDITOR
SMARTCAMP Designer モリシゲ @Morishige

あなたのサポートがデザインブログ更新の意欲になります!いただけたらブログの中で恩返しできればと思います!