”てきとう”の使い方とSDGs

日本語は難しい・・・・・・

誰かに仕事や頼みごとをする時に使いがちな“てきとう”という言葉。

字で書くと“適当”と書きますが、正反対の意味があるのが厄介なところです。

良い意味では、適切な・当てはまる・丁度良いという感覚で使いますが、良くない意味としては、いい加減でぞんざいななどと使われますから、言った側と聞いた側で、言葉の意味を違った解釈で使ったり受け取ったりする可能性があります。

忙しくて手が回らない、どうしても誰かの助けが必要といった場合でも、依頼する側の望むレベルと依頼された側には温度差がありますから、頼む時だけは調子よく強引に頼んできたのに、その結果に対してあれこれと注文や文句を言うなんて事になると、頼まれた側にとっては逆切れみたいなものですから、解釈の違いで人間関係にひびが入ったり信用・信頼を損なったりする事も少なからずありますから使い方には注意が必要です。

私は、頼まれた時に適当にやってと聞くと“それは良い意味で?それともやっつけ仕事で良いの?”とさじ加減は聞くようにしています。

頼んだ仕事が、結局やり直したり修正や訂正で余計に手間や時間が掛かったりするとしたら、頼まれた相手が費やした労働時間も無駄にしてしまう事になります。

SDGsの観点からも、勤務時間の削減や業務の効率化・生産性向上には、出来るだけ無駄な業務は減らしたいところです。

個人的には、繁忙期以外は定時退勤者に成果報酬を付けて良いくらいだと思いますけど。

定時で帰れるのに残業手当が欲しくて?毎日残業するとか、36協定で表向きは労使間で結んでいる基本残業時間分には手当てが出ているから?その時間分位は消化しないと、などという気遣いが必要な空気を醸し出す企業もあったりしますが、空調・照明・PCなどを長時間使用する事による光熱費やCO2排出量の無駄を考えると、週1回ノー残業デー等を設定するなど、労基署を気にして個々の業務には関係ない決め事などはやめて、定時退勤が当たり前なのですから、さっさと定時で堂々と帰りましょうね。


なぜか残業していると一所懸命仕事に励んでいると考えるような、昭和感覚の人には理解されないようですが、そもそも残業しなければならない理由があるとしたら、業務に直接関係ない書類作成や無駄な業務・作業が多くて生産性が低いから長時間労働になっているか、業務量に対して絶対的な人員不足があるからではないでしょうか。

従業員の平均年齢でみると、40代後半から50歳代と中高年層が多く、部下もいない役職中間管理職ばかりで、現場の人員が不足がちな企業や学校などの組織では若手の負担が大きく、上司が報告する為の報告書作りやレポートまでが若手に押し付けられているのを見ると、無駄の根源が伺い知れます。

そうそう、仕事と同様、家庭でも使い方は気にしておかないと後々自分が困る事になります。

なにかと一言多い?知人女性が、ウチの子どもは家事を全然手伝わないのよ~とぼやいていましたが、手伝いを頼んだのに有難うとお礼のひと言も云わず、やってくれた事や結果に対して苦言を呈したりするのですから、頼まれたからやったのに・・・と嫌な思いをしてしまえば、その後ちょっとした家事やお手伝いでもしてくれなくなりますよ・・・

自戒も込めて、挨拶と感謝は親しき中にも礼儀あり、言葉の使い方は普段から気を付けたいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?