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今年も文系数学は易難混合と予想。確率・ベクトルが易化すれば難化のターゲットは何?【九州大学2024年入試展望(2)】

25日から行われる九州大学2次試験(個別試験)の予想を書いています。前回はこちら。

2回目の今回は文系数学です。

近年の九大文系数学は、京都大学の文系数学を参考にしているのか、易難混合という印象があります。

昨年度は、[1]と[2]が取りやすく、[3]と[4]が厳しい問題という感じでした。

22年も同じような総括をしています。

23年は長文を読んで解く問題が消えました。出題の趣旨を考えると文系数学からは今年も外れるのではと予想しています。
仮に出題されても、事前準備に有効打がない以上、そこまでの差はつかないと思います。
出題する「理系の」数学の先生は、もう少し文系数学受験生の現実を見つめるべきでしょう。対策のしようのないことに受験生はリソースを割きませんし、学校の先生もしかりです。出題すれば強制的に勉強するだろうということはありえませんから。

なので、まずは対策がしやすやすい典型問題を確実に解けることを大切にして欲しいと思っています。

今年の九大文系数学は、昨年が確率が異常に難しかった。九大文系数学あるあるですが、時に確率が「ありえない」程難しくなるときがありますが、そのパターンでした。

なので、今年は確率が出題されたとしても、ある程度の常識内に収まるのではと思われます。確率は「易」のカテゴリーに入るかもしれません。

さらに、昨年はまさかのベクトルが「難」カテゴリー入りしましたが、こちらも大人しくなることが予想されます。

ならば、今年はどの単元が「難」パートを担当するのか。
これが今年の九大文系数学の焦点でしょうか。

そうなるとまずは整数が候補として挙がってきます。
整数は2年連続で出題がありません。論証問題とセットになった出題は備えておくべきでしょう。

2021年の理系数学[5]、2018年の理系数学[4]の(1)(2)位は解いてレベルを体感しておいていいのではと思います。

次の候補としては、三角関数かなとみています。かつて九大が好む絶対値との組み合わせた問題があり、なかなかの難問でした。

また、共通テストになったことで、2次関数周辺も難化の候補にもなりえるかなと思います。

戦略としては、まずは問題セットの中で2題は出てくるであろう、標準問題を確実に解き切ることです。ただ、青チャートなどの網羅系問題集をインプットする練習は、この時期では効果が薄いと思われます。

熊本大や福岡大などの基礎を大切する大学の問題演習から実戦力を高めておくことが大事かなと思います。

数学で高得点を狙いたい人は、神戸大や大阪大の文系数学にも範囲を広げて演習をするのもいいと思います。

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