あさをつなぐひと~③
さて、そのテレビの中でサウジの女性(おなご)の服屋(アパレル)の店員さんが取材をされておりました。
彼女達一人ひとりにとって社会に出ていくということは、まるでジャスミンが魔法の絨毯に乗った時と、同じ気分なのではないかと思うのです。
ジャスミンというのは、映画・(活動写真のめっちゃ発展したやつ)『アラジン』という作品に出てくる女性(おなごはん)で、ジャスミンはアラジンというおとこはんに連れられて、空を飛ぶ魔法の絨毯に乗り、世界中をあっちこっち見て回ります。二人で空をお出掛け(デート)するのです。その時二人はWhole new world(全く新しい世界という意)の歌を歌います。何故歌うのかというと、歌わずにはおられへん位、素敵な世界だったのでしょう。
アラジンは、
「ねぇ、※6君はさいごにいつ自分にとって勇気のいることをやってのけたんだい?」
と問い掛けます。新次郎さんがあささんにパチパチはんを渡したように、アラジンもまたジャスミンに魔法の絨毯を託します。
そして
「ようよう考えて進んだ道には必ず新しい朝がやってくる」
と新次郎さんが言ったように、アラジンもまた結婚相手は自分で選びたいと願い、しがらみの中で息の詰まっていた王女のジャスミンに
「どこへ行こうが何をしようが、案外誰も何も言わないものさ」
と簡単に言ってのけてしまいます。彼女はこんな眺めがあるの知らなかったと、
「Unbelievable sights
(アンビリーバボーサイツ)」
信じられへん眺めやと叫ぶのです。
つづく
補足情報
※6 ねぇ君は…:筆者訳。NHKの朝ドラ「花子とアン」の影響を受けたミーハーな筆者が、一時期英語の歌を訳してみるというのにはまり、何曲か訳したうちの一曲。
本来ならば男性パートと女性パートに分かれて歌い上げる恋の歌だが、筆者は「過去の自分」と「未来の自分」が語り合っている形式に訳した。(訳詞内容が気になる方は筆者まで)
それではまたのちほど(* ̄∇ ̄)ノ
※この感想文は2018年に書いたものです。
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