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産業医面談をしてみる ~とあるOLの乳がん日記【60】

60.

精神腫瘍科に行ってから数日後に、上長との1on1があったので、抗がん剤を受けることになった場合の今後の勤怠について相談した。
ちなみに、遺伝子検査結果の参考値として、もう他の数値がすでに出ていて、もしその結果の通りなら抗がん剤をする値だったので、自分の中では半分以上は覚悟していた。

抗がん剤は、この間内科の先生に詳しい説明を受けていて、3週間に1回の計4回の通院ということだった。
昔は抗がん剤は入院することが多かったようだったけれど、今は医療の発達のおかげで、吐き気止めがとても優秀になったので、通院が主流らしかった。

抗がん剤の点滴をしてから最初の1週間がしんどくて、だんだん薬が抜けていくにつれて元気になるらしく、それを4回繰り返すので、その約12週間の間、出社したいときは出社できるように欠勤もしくは有休にするか、在宅で仕事をできるようにするか、それとも休職扱いにするのか悩んだ。

そうしたら上長が、なんにしても一度、会社の産業医さんと面談をしたほうがいいと言って、そうすることで、勤怠上の手続きが色々スムーズになるらしかった。
会社に産業医さんがいるというのは知っていたけれど、面談は初めてだったので、会社のポータルサイトからさっそく予約のために連絡をしたら、次の日に面談することになった。



次の日は午前中病院に行ってからの会社だった。
産業医面談の直前に、いつも仲良くしてもらっている子たちとのMTGがあったので、とても楽しい時間を過ごしたあと、すぐに頭を切り替えて面談へ向かった。

私は、便利なことに、このころ頭の中で「楽しい」と「悲しい」のチャンネルを自在に切り替えることができていたので、面談をするときは「悲しい」のチャンネルのほうがいいだろうと思って、そうしてから健康管理室に着いた。

さっそく産業医の先生との面談が始まって、先生は、私のガンが発覚した経緯とか、最近の状況とかを色々とヒヤリングしてくれた。
私は病理診断の結果、抗がん剤をするかもしれなくなったことでひどく落ち込んで精神腫瘍科にかかったけれど、乗馬の予約をしていたら元気になったことを伝えた。

乗馬も楽しく体験できたし、今度フラメンコの体験教室にも行くことになっているから、もう精神腫瘍科に行くのはやめようと思っていることを言うと、先生は、もし少しでも気になっているのならまた行ったほうがいいと言った。

でも、ただでさえ色々検査とかで遅刻早退が多くて、これで精神腫瘍科の通院まで始まったら、また遅刻早退が増えてしまうと思ったので、そうですね、気になるようだったらまた行こうと思いますと言葉を濁して、まあ精神腫瘍科には、もう行かなくていいかなと思った。

それより明日は、この間とは別の乗馬クラブの体験教室と、夜はフラメンコの体験教室があるので、どちらかというとそっちのほうが気になった。

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