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【バンコク就活】カンペ大量スカイプ面接にコップンカー。

私は22歳の時、卒業旅行で行ったバンコクにすっかり魅了されてしまい、「バンコクに仕事を見つけて移住しよう!」と決意をし、新卒入社した羽田空港での仕事を辞めました。

しかしいざ、羽田空港での仕事を辞めバンコク行きの就活を始めようとした時に、自分は海外の就活なんてしたこともなければ、やり方さえも全く知らないことに気づいたのです。

本当に何も分からなかった私は「バンコク・日本人・求人・ホテル」と、ただひたすらGoogleで検索をしていました。

私の夢は「バンコクに住むこと」だったので、バンコクに住めさえすれば仕事なんてなんでもいい勢いでした。

しかしエアラインの専門学校に行き、羽田空港で働いてた私にできることは、接客業しかないと思いホテルに絞って探していきました。

しかしあまりにも仕事が上手く見つからず、バンコクの就活を始めて1ヶ月した頃には、血迷ってたまたま見つけたアラスカのジャングルクルーズの船長的な求人に応募しかけたこともありました。笑

しかし私は生粋の都会フェチであり人混み大好き、渋滞大好き、高層ビル大好きという人間です。

なのでもちろんアラスカのジャングルクルーズなんて絶対に無理なのです。

そんなこんなでやっと!やっと見つけた某5つ星ホテルの日本人スタッフの求人。

さっさく連絡してみると、まずは顔写真を送ってくださいと連絡がきました。

今25歳になった私は、「就活で使う写真」というものは、しっかりとそれ用に撮影した写真を送らなければいけないと分かるのですが、当時22歳の私は何を思ったのか、とにかく写りが盛れた写真を送らなくては!という発想から、顔に加工のかかるのカメラアプリ使って家で自撮りした写真を送りつけました。

さらに最悪なのが、写真の下の端っこに「B612」というそのカメラアプリのロゴが付いたままの写真を送ってしまったことです。

写真を送った後で、ロゴを消し忘れていることに気づくほどおバカでした。

そのホテルの合否は想像通りです。笑

それからも果敢にバンコクにあるホテルの求人を探していると、バンコク掲示板というなんだか怪しいサイトで、同じように5つ星ホテルの日本人の求人を見つけました。

早速応募をし、今度こそなんとか英語で書き上げた履歴書が通りました。

そしてスカイプ面接をする運びになったのです。

準備期間は1週間ほど用意されていましたが、私はほんとーーーーにギリッギリまで焦れない人間なのです。

高校生の頃のテスト勉強は当日の朝、電車の中で初めてやるというレベルで、ギリギリまで準備をしない人でした。

大人になった今でもその特徴は変わらず、バンコクのホテルとスカイプで面接をする日が、何も準備をしないままきてしまいました。

スカイプ面接はその日の14時からでした。

そしていつもの癖で、2時間前についに焦りが出てきたのです。

しかしこんなギリギリまで準備をしてない私なので、これを読んでいる方は信じてくれないかもしれませんが、私はめーーちゃめちゃ本気でこの面接に合格したかったのです。

単純な私はまず、パソコンのカメラの向こう側に大量のカンペを貼っておこう!と考えました。

そうと決まればせっせとA4紙5枚ほどに、とりあえず聞かれそうな質問の答えをバーッと書いたのです。

また、スカイプ面接は英語で行うものでした。

それまで人生で1度も英語の面接なんてしたことのなかった私は、面接前に誰かネイティブの人に英語面接の練習をして欲しいと思いました。

Hello Talkというランゲージパートナーを見つけるアプリで、「誰か!英語面接の練習を助けてください!」と呟きました。

そしたらラッキーなことにアメリカに住んでいるJohnという大変優しい方が「いいよ!」とすぐに返事をくれたのです。

確かその時Johnの住んでいるアメリカは真夜中の2時とかだったのですが、1時間もミッチリ面接の練習をしてくれました、、、。

世界のどこかにいる会ったこともない誰かに「助けてください」のたった一言で繋がることがき、そして本当に助けて頂き、インターネットのある21世紀に生まれてきて良かったなとあれほど思った日ありませんでした。

そしてなんと!カメラの向こう側にあった大量のカンペと、本当にどこの誰だか分からないJohnのおかげで見事!スカイプ面接に合格し、晴れて夢のバンコク行きが決まったのでした。

もうなんだか意味が分からなくて、夢ごごちでした。

それから私はバンコクのホテルで働くことになるのですが、真夜中の2時に面接練習に付き合ってくれたJohnとは、それからもたまに連絡を取り合っていました。

そして私がバンコクへと引っ越して4ヶ月が経つ頃、Johnが彼女と一緒にバンコクへ旅行することになり、なんと私の働いてるホテルに泊まりに来てくれたのです。

いつか絶対に直接お礼ができたらいいなと思ってはいましたが、なんせアメリカに住んでいるJohn。

会える日は本当に来るのだろうかと漠然と思っていましたが、割と簡単に実現してしまったのです。

Johnには私のおすすめの美味しいタイ料理レストランで、たくさん馳走しました。

そしてバンコクへ来る4か月前、アメリカが深夜2時だったにも関わらず、見ず知らずの私なんかの面接練習に付き合ってくれたお礼を直接言えました。

あの、、、こんな夢みたいなできた話他にありますか?😂笑

バンコクに住みたい一心で新卒入社した会社を辞め、訳もわからずバンコクの就活をしましたが、何とかなりました。

生まれて初めての英語面接も何とかなりました。(何とかなりすぎ)

とりあえずやってみたいことがあれば、「できるかできないか」を考える前に、まずはやってみてしまえばいいのです。

バンコクの就活を通して、何事もやってみれば割とどうにかなるものだと学びました。

もし上手くいかなかったとしても、何か問題が起こるたびに人間は絶対にどうにかしようと体が動きます。

何かアクションを起こすことで、起こす前には想像もしていない、むしろ想像なんてできなかったような思いがけない素敵な出会いや出来事、学びが生まれてくるものです。(Johnとの出会いのような)

なので結果も大切ですが、それを目指すまでの過程、そこから得る学びや出会いには、もっと大きな価値があると感じました。

何の知識もない中海外就活をしたように、私はいつも何かやりたいと思った時は、どんなことでもまずは挑戦してみます。

みなさんもぜひ、何か挑戦してみたいことがあればなんでもやってみてください。

心と体を動かすことで、絶対に素敵なことが起こると信じています。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

それではサワディーカー。

#バンコク #タイ #バンコク生活 #海外生活 #就活 #日記 #エッセイ

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