ブラジルの国旗の「星の数のトリビア」(実は星の数は増減します。👀)
昨日
「あなたは小学5年生より賢いの?」で
ブラジルの国旗の星の数は 27 だと言っていたのを見て
ふと思い出しました。
「ああ、そういやぁ私が子供の頃は23個だったな~…」
と…。
そうなんです、
星の数、増えるんです!
…って、減らないという保証もないんですけどね…。w
というのも、
ブラジルの国旗の星は、
北米の星条旗同様、州を表すからです。
❇❇❇
現行の27個の星には、各々に対応する州があります。
ブラジルの州
↓
ブラジルの国旗に描かれた星と対応する州名
↓
これらの星の配置は
共和制が宣言された1889年11月15日の
リオデジャネイロの夜空に基づいているのだそうです。
(が、後に天文学界から誤りだと指摘されてもいるのですが…、w)
取り敢えず具体的な星座等を表すと、
このようになります。↓
そして各州名と対応する天体名を示した表がこちら。↓
ちなみに私が子供の頃に存在しなかった州は、
おおいぬ座のアマパ―州、ロンドニア州、ロライマ州、トカンティンス州と
うみへび座のマトグロッソ・ド・スル州です。
ん?! 星が23個から27個になったのに、
増えた州が5個なの?!
説明します、というか、
お見せします。
↓
ブラジルの国旗の星の数の推移
※ 上記以外にも、「私が子供の頃にはなかった5州」に含まれる マトグロッソ・ド・スル州については、以前はマトグロッソ州に属していた地域が1977年に当時のガイゼル大統領の承認を受けて、1979年に正式にこの名称の州になったという経緯があるのですが、この州では古くから分離運動が起きており、世論的にも紆余曲折あったようで、すぐに国旗の星に反映されることはありませんでした。一方、それ以前の1975年に、グァナバーラ州がリオデジャネイロに併合された件も国旗上ではペンディングになっていたため、1992年にうみへび座のグァナバーラに対応していた星をマトグロッソ・ド・スル州にあてがう決断がなされています。
そんなこんなで
まだまだ1つの州にしておくには
大き過ぎやしないかと思われる州も少なくないブラジルなので、
今後も変わっていく可能性を秘めているということです。
なお、
星が一つだけ
「秩序と進歩」と書かれた「横断幕w」の上にあるのに
お気づきの方も少なくないかと思われますが、
州との対応表を見て頂くと、
これは「スピカ」で、パラー州を表しています。
この星がこの位置(「横断幕」より上)に配置されているのは、
国旗がデザインされた当時、
「州」としてはパラー州が最北端に位置し、
その北部を赤道が通っているため、
「赤道以北にも領土がある州」という点を
アピールしたわけです。
今はロライマやアマパーが格上げされて
州になっていますので、
既にその限りではないのですけどね…。
ちなみに赤道は
アマパ州の州都マカパ市を通過しています。
というわけで、今日は、
ややマニアック過ぎる
ブラジルの国旗のトリビアを
ご紹介させて頂きました。w
本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!
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