サラリーマン2年目の帰路

　『今日も23:30帰宅か～、、、』
帰りの電車に揺られながら、スマホをボーッといじる。疲れきった体はもはや考える力を宿しておらず、死人のような顔をしてSNSをみる。2時間前に終わった飲み会の様子をわざわざアップする同期にはもはやムカつきは感じず、羨ましさで心が一杯になる。

やっと言葉を発したかと思えば、
『はぁー、、、疲れた、、、』
小鳥が鳴くような声で気持ちを口からだす。

何気なくSpotifyで流したロックで無理やり元気を出す。音楽はすごい。こんな限界を迎えた体をも起こしてしまう。

1時間脳内ロックの中、いつのまにか到着した最寄り駅。

最寄り駅を降りると、涼しい風が僕の体を包む。これさえ幸せに感じてしまう自分はどうにかなってしまったのだろうか。そんな複雑な気持ちを抱えながら、僕は帰路についた。