君と砂丘

足の裏を包むのは熱した砂
私の身体には昨日の夜から引かない火照り
ひたすら照りつける太陽
じりじり、じりじり

少し前を歩く君の背中を見つめて
少しはねた髪の毛を愛しく思った

高い空、広がる海、砂、砂、砂

すぐ近くにいるのに、追いつけなくなるんじゃないかと
不安になる
砂に踠けば踠くほど苦しい
こっちを向いて、お願い、振り返って

ゆらゆら、ゆらゆら
蜃気楼に紛れていなくならないで

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