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松屋のソーセージWエッグ定食と竜とそばかすの姫

4:30起床。昨晩は近所のイタリアンでテイクアウト。先日飲み切っていなかった気の抜けたスパークリングワインでそれらをやっつけており、酒は抜けていない。頭に鈍痛を抱えながらも持ち前の<意識の高さ>でカバーし、ささっとジョギングスタイルへ変身。適当に準備体操をして、近所を7km颯爽とジョグ。今日はジョグの後のお楽しみ、西小山東京浴場のおこもりサウナを6:00-7:30で予約しているので、ちゃんと10分前に着くように時間と距離を調整して走る。汗ダラダラで無事到着。セルフロウリュスプレーは白樺をチョイス。迅速に体を洗い、お待ちかねのおこもりサウナへIN。セルフロウリュスプレーをサウナストーンへ吹きかけ、香りと湿度を愉しむ。最高。しかし、どんどんサ室の温度はあがり、室温計は110℃に。ヤヴァい。死ぬ。ドアをちょい開けして室温調整。素晴らしいことにおこもりサウナはiPhoneを繋げて音楽を聴ける仕様になっており、TBSラジオLIFEの「“努力”の現在~いま何にどんな努力をしていますか?」の回を流し聴きつつ、4セット。サウナ上がりはコーヒー牛乳を飲みつつ、銭湯内にあるフロナカ書店を物色。近藤正高「タモリと戦後ニッポン (講談社現代新書)」を300円で購入。帰りにサ飯へ。松屋で「ソーセージエッグW定食」をオーダー。私の朝の1人飯の定番のソウルフード。小皿はミニ牛皿の一択。ミニ牛皿をご飯の上にざっと掛けて七味をパラパラと振り、目玉焼きの黄身を余すことのないようご飯の上に乗せて崩して食べるのが私のお気に入り。そうすると海苔の使い道が無くなるのだが、これは単体で攻める。生野菜には無論、フレンチドレッシング。松屋のフレンチドレッシングがキングオブフレンチドレッシングと理解している。この後、家に帰っても時間は8:00。素晴らしい。サウナを境にクレイジーワーキングウィークデイとは線を引き、ここから始まる家族との休日。この活動をルーティンにするぞ。

「竜とそばかすの姫」を観に行く。纏めると、中村佳穂ショー。IMAXで観て正解。歌は勿論だが、彼女の声優の才能にも感嘆。中村佳穂、凄え。歌の力とは、歌い手の背後にある人間の機微のベースに、言葉が具体的な形を与えて伝わっていくもので、だからこそ歌は素晴らしいのだ、ということ。つまり、歌はコンテンツではなく、ギフトである。インターネットという仮想現実の世界でも、そのアカウントの向こう側に現実世界があり人がいることを想像しなければならないと諭されるし、現実に引き摺り戻すきっかけをちゃんと仮想現実たるインターネットから私は引き出せてるだろうか、という自問を連れてくる。SNSによる分人化による魂の剥離を、歌で修復しようとする試み。孤独や葛藤や感情は見えないところにちゃんとぶら下がっている。向こう側には人の生活がある。その為、言葉をそのまま受け取って、増幅したり咎めたりする態度は実に貧しい。豊かなことは相手が見えてないものを表して届けることだ。「美女と野獣」をオマージュしているのは明白だが、あのベルが載っているスピーカー満載の大きいクジラは完全に「マッドマックス〜怒りのデス・ロード〜」のオマージュと私はみており、マッドマックスと言えば、私もいつか熊本の湯らっくすのマッドマックスボタンを私もいつか押したいなー!!と。ドボボボボボボボ!!!おっと、またサウナの話をしちまったぜ!!!

映画やコンサートを批評する際に「値段分は満足」という言葉を目にすることがあるが、感動をお金で買えると思っているその感覚に、いつも絶望するのだった。中井貴一が、昔NHKの対談番組SWITCHで話していた、ベタな人間ドラマを自宅のテレビで観て落涙し「俺ももう駄目だな。年取ったな、涙脆くなったなあ」と独りゴチたら、妻が「何言ってんのよ、それだけ経験して分かることが増えたってことよ、つまり成長したってこと」と言われたエピソードを思い出す。感動出来る人は、基本的には自分がこの無意味な世界に意味を与えるスキルや人生経験が高い人である。映画館の出口で構えられたカメラの前で無闇やたらとに「感動しました〜!」と表明するのも寒々しいが「値段分は感動出来た」だの、ましてや「感動出来なかったので金の無駄だった」なんて偉そうに表明するよりは随分マシである。作品は世界(自分の身体の外側)に存在しているけど、作品に最後のピースをはめるのは自分の内側(経験やセンス)の話。従って、感動出来ない場合も往々にしてあるけれども、その場合は黙って感動しなかったらいいだけの話。映画がつまらないのは自分がつまらないからである。何かを誰かに語るなら、最低限、何故つまらなかったのかの理由を面白く語るべきだ。そのつまらない映画とあなたの感想、どちらが面白いのか。これは、お笑い芸人にも通じる態度。人生の目の前に現れる有象無象は、やりようによっては、実は捨てるところはない。私は、近田春夫先生の考えるヒットやタモリのタモリ倶楽部やブラタモリなどの一連の活動、テレビブロスのピピピクラブからそれを学んだ。

晩御飯のBGMに小室哲哉ワークスメドレー(1Qに1回くらいの割合)。我ら松坂世代の演歌。鈴木亜美の〈alone on the beach 寒くなってきたね〉というパンチラインに20数年ぶりに打ちのめされる。常々思うことだが、マークパンサーのパートをお前がやれと言われたら、裸足で逃げ出すしかないほどILLである。STILL ILL。これは、モリッシーのアナルから花束が出ている、のか...?






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