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#7 ほんとうのわたし

SNSやLINEが普及した現代において、ネット上でのやりとりと現実のイメージに違いを感じる人は多いと思います。

私が初めて違和感を覚えたのは、落書きと完成された絵画との違いでした。このことは、ネット上と現実のイメージとも似ています。また、写真を撮る人によって被写体の表情や見え方が変わるのも、同様の理由によるものでしょう。現実のどの部分を切り取るかによって、見え方は大きく異なります。

この現象は絵画にも当てはまります。支持体や表現方法によってタッチや見え方が変わります。また、SNS上でも、InstagramとTwitterでは、発言や写真の取り方が異なることがあります。

しかし、描き方が変わっても、その人の作風や個性は残るということに気づきました。それぞれの違いではなく、類似している点こそが、その人の本質を表しているのかもしれません。

落書きは心の切り取りに近く、完成された絵画は展示する場所や観る人に対して配慮されていることが多いです。ただ、どちらも同じ人間が同じ経験や思いを元に描いたものであり、願う未来も同じなのです。

結局のところ、内と外、裏と表と考えるよりも、ベクトルの向きが異なるだけだと思います。ネット上と現実のイメージも同じで、どちらも同じ人間の表現であり、同じ願いを持っていることが多いのではないかと思いました。




読んでいただきありがとうございました。
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