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答えが無い

自分が好きな分野の本を読むのはOK、興味のない分野は全く読まなかったので、必要に迫られて読む本っていうのは、心のどこかでいつも逃げたくなります。とはいえ、これでは偏っているわけで、こんな状態ではやり直さないとダメだなと思い、今まで手を出さなかった領域の本を読む事に取り組んでいます。

「言葉が苦手」な私なので、読書はいろんな意味で得るものが多いです。

言葉が苦手と言っても、普通に話せるし、読み書きできるし、コミュニケーションもとれます(笑)

が、しかし、表現が下手ですね。言葉を掘り下げて来なかった事が大きいと感じます。

そして、そんな自分にピッタリな本を見つけました。

「14歳からの哲学」

正に、言葉を掘り下げる、この本。

タイトルの通りに中学生を対象に書かれた本です。でも、大人が読んでも、内容のレベルは全く落ちていないのです。この本の中には、問いが沢山書かれているのですが、この問いに対する答えは、無いんです。この答えを自分で考えるように、この本は読者に促してくるのです、何度も、何度も。 「存在するというのはどういうことか?」「科学は本当に正しいのか?」「生きるとは?」等など、言葉は平易であっても、読み進める中で何回も考えさせられました。

更に、何度も何度も聞いてくる、つまり、この本の中で「問い」が、何度も書かれている。この「問い」を立てるという事も、「考える」という行為の中に含まれているだと思うのです。

本を手にした当初は、1週間で読めるだろうと思っていたのですが、2週間かかってしまいました。平易な表現だからこそ、余計にその意味を履き違えてしまいそうになり、何度も読み返す...、この繰返しでした。

読み終わってわかった事は、「自分が何も考えていなかったこと」と、「実は、何もわかっていなかった」という事でした(笑)

目の前の事に、日々追われて、それをこなして行くだけで精一杯、そして余裕が出来ても、考えるという事を避けてきた。

「答えがない」という、不安定さに、居心地が悪くて。

この不安定な居心地の悪さに、耐えられず「答え」が欲しくなります。

そして「答え」を見つけた!と思った時点で、固定点として定着し、そこからは思考がストップしてしまう。

う~ん、わかっちゃいるけど、ついやってしまう(笑)

でも、やはり成長したい! 

こんな事を、繰り返しながらも、この「答えの無い不安定さ」に対する免疫をつけていきたい!そう思うのです。





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