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コロナ禍のリカレント2年目。挑戦がテーマの日々

リカレント2年目になり、卒業も見えてきた今、この1年を一旦振り返ってみたいと思います。

◾️2年目の学科について

そういえば、2年目はどんなことを学んでいるのかを書いたことがなかったですね。
2年目は専攻学科に進学をしました。

1年目は、大学卒業経験者のみが入れる学科で、高卒以降の子たちが入学する基本的な学科が2年かけて学ぶ内容を1年で学ぶというものでした。
服飾初心者もいれば、少しかじったことのある人までいて、年齢も様々でしたが、とにかく休むことなく次々と演習・課題が出されて、ペースがとても早くとても大変でした。

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そして2年目の専攻学科は、1年目での経験を踏まえて、より技術を磨く内容になっており、1年目では扱うことのなかった特殊素材の扱いを学んだり、皮革・毛皮での作品を作ったり、市販では見かけることの少ない毛芯のスーツを縫ったり…
と、さらに高度な内容を学んでいます。

ただ、年間を通して作る作品数が、1年目は7つだったのに対し、2年目は5つなので、時間に追われて大変かというと、あまりそうは感じていないです。
1・2年目と同じ学科を進んだ先輩が、「授業で得る学びの量が、1年目が15だとしたら2年目は5くらい。」と言っていましたが、まさにそんな感じです。

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◾️コロナ禍でのクラスの様子

ただ、先輩の時と大きく違うのが、私の2年目はコロナの影響を受けたということ。

正確に言うと1年目の終わりからコロナの影響は受けていて、実は1年目の卒業制作ショーは無観客で、立派なステージ・音響・映像・照明、そして広い会場の中にクラスの担任と副担任の身がいるのみで、リハーサルと同じ景色の中ウォーキングをしました。

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そして2年目。最初の緊急事態宣言の発令により、自粛生活を余儀なくされていたため、授業自体が始まったのは6月でした。
確か5月頃、バタバタと新クラスの担任から学内メールが来て、新しい出席番号や時間割が共有されました。

そして6月からはマスク着用必須で分散登校が始まりましたが、基本的にクラスの半分の子としかクラスでは会わず、自己紹介をして顔と名前を覚えて新しく友達を作る…というような新学期らしいイベントは全くなく、
卒業を控えた今でさえ、ちゃんと顔を覚えている子はいないし、1年目の時に同じクラスだった子と変わらず一緒に行動しているという状況です。

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学内感染者が発生したり、全国的な感染者の増加により、8月頭からはまた自宅でのリモート授業になり、座学はオンライン配信、実習は質問があればオンラインを繋ぐけれど、なければひたすら自宅作業。
そのまま流れで夏休みが始まり、実質登校したのは1ヶ月分程度
あまり”学校生活”をしている感覚は、どうしても1年目よりは少ないです。

◾️制限される生活だから、できることを増やしたかった

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そんなコロナ禍での生活。正直最初は全然スイッチが入らなかったです。
自宅学習は先生の目がないから、自分がいかに計画的に頑張るかどうかにかかっているし、クラスの子たちがどんなものを作っているかもわからない。

1年目の時は、すごく大変だったけど、教室でクラスの子たちがどんなクオリティのものを作っているかも見えていたし、自分のスピード感を比較して把握することができたけれど、
自宅で1人作業ではそれがないから、自分を奮い立たせるものがなくてだらけてしまうこともありました。

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でも、このままじゃだめだ、と思って、とにかく
”挑戦”を2年目のテーマに決めました。

そもそも専攻学科では受け身なだけでは学べる量が少ないから、自発的に課題以外のものを制作して先生に自分からいろんな事を聞いていかないと、せっかくの1年がもったいないと思ったので、制作系コンテストに参加することにしました。

実際に参加したものは、①企業が開催した豚皮の作品を作るものと、②学校主催の、決められたデザイン通りに服の形を起こすコンテストです。

1年目はとにかくカリキュラムをこなすことに精一杯で、デザイン画のみのコンテストは参加したけれど制作系コンテストは挑戦できなかったので、
今回2つに参加できたことは自分の中ではとても良い経験になりました。

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そして、もう1つの挑戦としては、卒業制作を3体作っています。(※現在制作中)

去年、1体作るのも心身共に非常に疲弊して、気絶に近い寝落ちを2度経験した卒業制作。
言わずもがな、1年の集大成なので年度内に作る作品の中で一番華やかなものになる分、縫製の量=1体にかかる時間が多いです。
専攻学科になったから、去年に比べて卒制にかけられる時間が多いという訳でもないです。
つまり作る体数=自分がどれだけ頑張れるか、にかかってます。

もちろん闇雲に数をこなしているわけではなく、3体それぞれにテーマを持っているし、本当に作りたいものだから雑に作っているわけではないです。
だから決められた期限の中で、時間配分をちゃんと調整して、今は毎日卒制の縫製に勤しんでいます。

◾️挑戦的に取り組んで良かったこと

授業のカリキュラム以外でコンテスト作品を縫った感想は、「とにかく学びが多かった!参加して良かった!!」

企業主催のコンテストに関しては、指定されているのは素材だけで形はどんな作品を作って良かったから、必然的に自分の好みのデザインに寄った作品になるのですが、
自分好みのデザイン=自分が頻繁に作りたいと思う形なので、
その中で縫製方法がわからなかった部分をこのコンテスト作品を通して学べたことがまず一つ大きな学びでした。

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そして企業コンテストと学内コンテストに共通して言えるのが、正直結果よりも「参加した経験が財産になる」ということ。

ぶっちゃけコンテストなんて参加しなくても卒業はできるし、参加も強制されてるわけじゃないから、完全に自己満足だと言っても過言ではないと思う。
しかも参加するを選んだら途中棄権はできないから、どんなに「もう無理かも…!」という状況に陥っても必ず期限内にやり遂げないといけない。
だからこそこういった経験をしたことで、自分の限界を克服できるし、自分の実力も知ることができる

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プラス、コンテストを通して「今回ここができなかったから、次はここを達成しよう」と、次の目標もできる。

目標ができると、その後の授業でやる実習で作る作品のデザインもさくさく決まって、早めに作図に取り掛かれるし、よりその作品への縫製意欲が増すので実習がさらに楽しく感じられました。

ちなみに、私はパターンや縫製は好きだけど、デザインに関してはアイデアがどんどん思いつくわけではないし苦手意識があって、でもコンテストを通して他の参加者が同じ条件下で多様なデザインを起こしているのを見るのも刺激になったし、新たなインスピレーションのヒントにもなりました。

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卒制の後にももう一つ課題があるのですが、それに対しても何かしら挑戦的な目標を立てて取り組みたいと思っているし、まずは何より卒制を頑張ります!

**ちなみに、リカレントに対して、みなさんが気になることって何なのでしょうか?
せっかくなので、読んでる方が知りたいと思う内容について書きたいなと思うので、もし「こーゆーことについて書いてほしい」「こんな時はどんな事を考えていたの?」などご意見があれば教えていただけると嬉しいです*

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