【現象界、人類の罰を背負うレプリカント】『ブレードランナー 2049』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

ホログラムを彼女とし、赤の他人を父親とすることに命を賭けるレプリカント"K"の惨めな生き様が、現象界から抜け出せない全人類の惨めさを背負っているところがこの映画の妙である。だからこそ、なぜ最後のシーンが親子再会なのか解せないのである。ホログラムの雪にクロースアップして終わればよかったのに。

ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)/ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve)/2017

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