【ジャームッシュ流ペルセウス】『デッド・ドント・ダイ』(ジム・ジャームッシュ)

イメージ大喜利というものがあったとして、メドゥーサの首を掲げるペルセウスへのジム・ジャームッシュの回答は、田舎に遊びに来た都会っ子セレーナ・ゴメスがモーテルでゾンビに殺られたところで漁夫の利的に首を刈り取り何事もない顔で掲げるメガネサイコ然としたアダム・ドライバーになるのかと。このナナメでオフビートなユーモアが映画全体に染み渡っていて、結局のところゾンビもゾンビになるやつも憎めない愛おしさを放つ。大量消費社会を憎めどその社会に踊らされる人々は憎めない、というかむしろ好きなんじゃない?ジャームッシュ。

デッド・ドント・ダイ(The Dead Don't Die)/ジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)/2019

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